【2017年3月14日開催】オフィス移転を機に企業ブランドを向上させる

オフィス移転を機に企業ブランドを向上させる

2017年3月14日(火)、三幸エステートは株式会社ヴィスと共催でオフィス移転セミナー「オフィス移転を機に企業ブランドを向上させる」を開催した。会場は、日本橋駅直結の「コングレスクエア日本橋」。一般企業の総務担当者の方を中心に43名が参加した。

今回のセミナーは、「企業ブランドの向上」を一つのキーワードにした、オフィス構築のヒントを探る内容であった。プログラムは3部構成。2つの講演とトークセッションで組み立てられた。最初の講演テーマは、「企業ブランドとオフィス移転」。続いて、「企業ブランドを高めるオフィスデザイン」。トークセッションは、「先進企業に見るブランド力向上のための傾向と対策」を共通テーマに2つのトークセッションが行われた。


プログラム1

企業ブランドとオフィス移転

三幸エステート株式会社
取締役 宮澤正人

最初に、ブランディングについての基礎知識として、「ブランドの概念」「ブランドの役割」「ブランドの効果」について身近な具体例を用いながらの説明が行われた。その後、「オフィス移転の5大要件+α」「オフィス移転で実現したいこと」、「他社事例にみるオフィス戦略」の解説と進んだ。そして、三幸エステートのサイト内で紹介されている先進オフィス事例の中から、企業ブランドに大きく影響があったと思われる10社の移転事例を紹介。最後に「他社を知ることが、自社に活かすためには大切なこと」とまとめた。

プログラム2
企業ブランドを高める企業移転

株式会社ヴィス
常務取締役 金谷智浩氏

講演は、自社の経営戦略、紹介からスタート。その後、ブランディングに対する考えを述べ、自社オフィスのコンセプトである「home」の機能、考え方、解説を行なった。次に自社が手がけた数社をデザイナーズオフィス事例としてコンセプトや機能など、写真とともに紹介。最後に、「デザイナーズオフィスは『働き方改革』『採用』『社内福利厚生』『対外ブランディング』に大きな相乗効果を生むことになり、その結果、デザイナーズオフィスは単なるオフィスづくりではなく、組織形成や働き方改革を担う経営戦略となり得る」とまとめて講演を終えた。

プログラム3
先進企業に見るブランド力向上のための傾向と対策

トークセッション1
「コーポレートブランディングの現場 ~実例で考える実践とそのポイント」

パシフィックコンサルタンツ株式会社 戦略企画統括部広報室長 油谷百百子氏
株式会社リスキーブランド コンサルタント 川崎洋祐氏

まず、イントロダクションとしてブランドコンサルティング・ファームであるリスキーブランドからブランドの考え方や会社概要、建設コンサルタントのリーディング・カンパニーであるパシフィックコンサルタンツから代表的な実績などの説明が行われた。続いて、考え方編として、コーポレートブランディングについての解説。その後、実践編として、パシフィックコンサルタンツがブランディングに取り組むきっかけとなった背景を話し、そのブランドロジック、完成までの進め方、完成後の効果などを紹介した。そして最後に、パシフィックコンサルタンツのコーポレートブランディングプロジェクトはまだ継続途中であり、継続して展開されることの説明が行われた。


トークセッション2
「カフェテリアがカタチづくる企業価値とその効果」

楽天株式会社 総務部総務課福利厚生施設グループ 小川史行氏
西洋フード・コンパスグループ株式会社 東日本営業開発部開発部長 前原政博氏

前半は、楽天にカフェテリアがつくられるまでの歴史、空間利用の考え方、その設置効果などを紹介。その後、地方拠点における効果的なケータリング利用についての提言があった。そして最期にカフェテリアとは、「『居心地が良いこと』を目的にするのではなく、『能力を最大限に発揮できる』環境を提供する」場である、とまとめた。

後半は、カフェテリア導入企業からの声を紹介した。そして、企業規模や使用面積、コストなどによる形態の違いを説明。目的をしっかりとはっきりさせた上で、計画することが重要と説いた。最後にカフェテリアはつくって終わりではなく、継続性、安全性を検証しながら今後の課題を明確にして運用することが必要とまとめた。