先進オフィス事例

~オフィスを経営の力に~

株式会社BANDAI SPIRITS 後編

2019年3月取材

※記事は過去の取材時のものであり、現在とは内容が異なる場合があります。

新会社の事業内容を考えてエントランスデザインにはこだわった

それでは新オフィスの特長的な部分を紹介していこう。

「6階には2つのホールとサンプルルーム、3Dプリンタを置いた加工ルーム、そしてグループ会社といった配置になっています。2つのホールは可動式の壁で仕切られ、壁を移動させることで300人超を収容できる大ホールに変わります。当社は事業部ごとに集まるという文化があり、かなり使用頻度は高いですね」

個室のミーティングルーム

ホール

窓際のフリースペース

ホール内部

7階がエントランスと会議エリアとなる。

「このフロアのコンセプトやデザインイメージはかなり自由な発想でつくることができました。新会社はハイスペックの商品を提供する会社ですから、今までのバンダイナムコグループのポップな色合いではなくシックであるべきと考えたのです。ですから黒を基調色としています」

デザイン会社には、オフィスが入居するビル名に合わせて「基地」のイメージで構築するように依頼したという。

「エントランスには数々の商品が分かるようにショーウインドウを設けました。当初、さらなるグローバル化を意識して大きな地球儀を置く案もあったのですが、もっと新しい視点からのワンポイントにしたくて。考えた末、プロジェクションマッピングを使用して近未来的な映像を映すことにしました」

あくまでも目指すのは訪問いただいたお客様に感動を与えること。それが新たにグループ全体で掲げたビジョン「突き破り創り出せ! そして世界を “あっ” といわせよう!」に通じると考えたという。

「新しいエントランスの情報がどんどん独り歩きしていき一般の方に波及していきました。当社を訪れた方々からも高い評価をいただいています」

例えば日本を代表するロボットアニメ「機動戦士ガンダム」などのプラモデルのボックスアートを手掛ける天神英貴氏が、このエントランスに魅せられてツイッターにアップしたところ、実に420万回(2018年3月現在)の再生数となった。それを見た媒体各社の記者からの取材も増え、立派な広告効果を生み出している。

特長的なプロジェクションマッピングの扉を抜けるとフリースペースが広がる。

「企画当初は社員のための多目的エリアとして考えていたのですが、最終的に社内外問わず自由に打ち合わせできるオープンなスペースにすることにしました。もちろん社外秘の内容もありますのでクローズの部屋も15室用意しています。それらは全て予約制で宇宙船の内部を意識したデザインにし、使用人数に応じて大・中・小のサイズを使い分けられるようにしました」

設計当時はモニターだけで会議をするルールになりかけたという。途中の段階でさすがに現状の働き方では無理があるとホワイトボードを急遽購入した。また、お客様への接客対応としてペットボトルの提供を考えていたが、現在はウォーターサーバーや給茶機も備えた。社員からのリクエストに迅速に応えた例である。そこに必要性があると感じればスピーディーに変えていく。改善規模にもよるが基本的に申請や役員決裁は不要だ。そんな社風は今後のオフィスづくりでの大きなメリットとなる。

「15室の中には違う観点や新しい発想が想像できるようにと2部屋のコンセプトルームも用意しました。バンダイナムコグループのコーポレートカラーであるオレンジと当社のブルーを基調色としています。机はあえて円卓にしました。これでしたら上下関係を意識することなく座れますし、自由な意見が出やすくなったと社内からの評判もいいですね。時間を表示させる時計も部屋のイメージを壊さないように投影型の時計を採用しました」

「7階応接室には、全ての部屋にTV会議システムを備えています。いつでも海外オフィスとの打ち合わせが可能です。すでにバンダイ香港やバンダイナムコアジアとのやり取りが増えています。やはり顔を見ながらのほうが、思いが伝わりやすいですから。これだけTV会議ができる部屋が増えると効率的な仕事ができますね。当社のこれからの業務を考えると必須機能の一つといえると思います」

ホールフロアエントランス

会議フロアエントランス扉

フリースペース

会議エリア

オレンジの部屋

青の部屋

そして8階から12階が執務室となる。各フロアともに平行に机が並べられている。パーテーションを低く設定し、オープンな環境を形成した。窓際にはファミレス式のブースやミーティングテーブルを配置しているが使用頻度を考えるとまだ足りない。現状、事業部内の打ち合わせは6階や7階を使用することも多いという。

「本来はフロアごとにコミュニケーションエリアをつくりたいと思っていました。また、1フロアまるまるレストスペースにするという構想も描いていましたが、スペースの関係でそれもできず。脳や身体を適度に休ませることが生産性の向上に繋がることは今や常識です。これからも新しい文化や発想を生み出すために意味のある機能をつくっていきたいですね」

執務室

オフィスの構築を通して自社の働き方改革を目指す

今後のオフィス改善に関しては総務部が中心となって運営することになる。

「会社に魅力を感じてモチベーションが向上するのも一つの働き方改革ではないかと思っています。そのためにも遊び心やデザインに優れたオフィスづくりを継続していきたいですね。就業時間や福利厚生といった制度はなかなか変革するのが難しいので、オフィスといったハードの面から何かできればと思っています。結果的に、それがお客様へのおもてなしにも繋がると思っています。オフィスの改善はゴールのない世界ですから、常に情報にアンテナを張って。これから採用活動も活発になってきます。いい人材に少しでも興味を持ってもらえるような、そして社員が自慢できるオフィスをつくっていきます」

 
 

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