先進オフィス事例

~オフィスを経営の力に~

株式会社レノバ 後編

2019年1月取材

※記事は過去の取材時のものであり、現在とは内容が異なる場合があります。

新オフィスにはゾーン別に2つのコンセプトを用意。お客様向けコンセプトと社員向けコンセプトが共存

新オフィスのコンセプトは、対外的(お客さま向け)、対内的(社内向け)とエリアのゾーン別に分けた。それらをどちらかに寄せるのではなくバランス良く組み入れたのが特長的な点といえる。


■新オフィスのコンセプト(一部を抜粋)
対外的(お客さま向け)コンセプト
(レセプションのあり方)
・レノバらしさや安心感を、自然に感じていただけるおもてなしの空間とする。
・会社の特長である温かみ、クリア感、オープンさを表現するために自然光を極力、採り入れる。
・ミッション・ビジョンの具現化に向けた使命感、姿勢が分かるよう、デジタルサイネージを採用して
 全社の自己紹介を補完する。
・全体的に一定の品位を保ちながらも、華美・ラグジュアリー感は排除する。

対内的(社員向け)コンセプト
(執務スペースのあり方)
・一体感、開放感を重視しながらも個々人が仕事に集中でき、落ち着いた環境を基本とする。
・ワークシーンごとに合わせた共有空間を十分に用意する。
・必要時には部門間でいつでも即時にコミュニケーションをとれる機能を設け、新たな刺激を得られる
 仕掛けを配備する。


それでは具体的にそれぞれのエリアの機能について紹介していこう。

レセプションは白を基調とし、4面が横一列に繋がった斬新的な配置のデジタルサイネージで再生可能エネルギー事業のオリジナルイメージ動画を流している。

「私たちの事業へのご理解を深めていただくことを目的にした動画を流しています。その他、エントランスから外の景色が見えて開放感があることも特長ですね。また、打ち合わせに入る方と打ち合わせが終わった方との動線を分けているのは、レセプション内がゆったりと快適な空間となることを意図しています」(石渡氏)

外部用の応接は、大会議室1室、中会議室3室、小会議室4室、そして音響設備を完備させたボードルームと呼ばれる特別室が1室設けられている。

「ボードルームは取締役会議、経営会議などの重要な意思決定会議の用途で使用していますが、最近は分野ごとのプロフェッショナルによる社内研修などでも使用されます。全席数は約40席ですが周囲のベンチ席を使うことでそれ以上の人数が収容可能です。計6面のモニタとスクリーンを配していますので、今後は国内外とのTV会議がもっと増えるでしょう」(石渡氏)

個室のミーティングルーム

エントランス

窓際のフリースペース

応接室

ボードルーム

次に、ICカードを使い執務エリアに入室すると、そこにはオープンな空間が広がる。

「壁を作らず、デスクパーテーションも半透明の素材を採用する等、開放感を演出しています。また、当社の場合、電源ごとのフロント部門、エンジニアリング・ファイナンス・リーガルなど横串機能の部門、経営企画や経理、コーポレート部門など、各部署が連携して事業を推進しています。そのためミーティングの内容や目的に合わせて相応しい場所・機能を選択できるよう設計しました」(古田氏)

個人集中ブースや電話ブース、クローズドのミーティングルーム、ソファー席を用いたオープンなファミレススペース、昇降デスク、ドリンクスペース、リフレッシュスペース、などがバランス良く配置されている。また、通路際の収納棚も高さを低く設定したことで、スタンディング用ミーティングデスクのような使い方もできているという。偶然出会ったもの同士が会話を弾ませている姿が今では当たり前になっている。

リフレッシュスペースは30人が一度に座れる広さを確保した。それも窓際の最も景観の良い場所に配した。

「スペース内には、個人カウンター、ミーティング用スペース、休憩用デスクと変化を持たせました。同様のスペースは、以前のオフィスにも用意していましたが社員の採用に比例して削っていった苦い経験があります。新オフィスでは、この場所は最後まで維持してほしいというリクエストが多いです。私もそれが雰囲気だけでなく、結果的に社員の仕事の効率に寄与すると考えています」(石渡氏)

「建物確定から移転実施まで、時間が極めて限られていた中でのプロジェクトでしたから、ある程度、空間のクオリティに関しては設計どおりにいかず取捨選択しなければならないこともあるだろうと覚悟していました。しかし終わってみれば思い描いていた通りの理想的なオフィスを構築して、お客さまと社員の両方にサプライズを提供することができました」(古田氏)

執務室

オープンスペース

オフィスを通じた組織の進化、企業の成長

「オフィス移転の計画策定時に、次の5つを実現したいと思っていました。まず、それぞれのワークシーンに応じた空間を提供する。それによって仕事の生産性を向上させる。そしてコミュニケーションやコラボレーションが活発になる仕掛けを持たせる。続いてゲストの快適性と社員のモチベーションアップ。最後に採用活動へのプラス効果を生み出すことです」(古田氏)

思い描いた通りの結果に。新しいレノバを社内外のたくさんの方々に印象づけることができた。社員同士のコミュニケーション環境は向上し、モチベーションもアップ。ゲストの満足度も高く、移転後に社員の家族を招いた内覧会も大好評だったという。移転効果はプラス面が非常に大きいと語る。

「人事担当者からも『面接に来られた方がレセプションや応接室をご覧になり、とても良い印象を持ってもらえたようです』と報告を受けています。そういった企業ブランディングの観点でも、移転効果が表れているのだと思います」(石渡氏)

同社の場合、展開している事業の推進は一つの部署内だけで完結することが無い。外部を含めて常に誰かと関わっているため、今後も「繋がり」を意識したオフィス設計をしていくという。

「戦略に沿って組織を進化させるように、オフィスも同じく進化させる必要があります。今後も試行錯誤を繰り返しながらよりよいオフィス環境を創造していきたいと考えています。それは事業パートナーや取引先の方々、社員への提供価値の蓄積となり、最終的には当社のミッション・ビジョンの達成に繋がります」(古田氏)

休憩スペース

 
 

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