【2016年11月16日開催】オフィスBCPセミナー

オフィスBCPセミナー

2016年11月16日(水)、三幸エステート株式会社と応用地質株式会社は「企業の経営者・総務担当者向け オフィスBCPセミナー」を開催。一般企業の総務担当者を中心に92名の方が参加しました。

本セミナーは3部構成で14時からスタート。プログラム1では「防災力の向上が企業価値を高める」。プログラム2は「そのときに備えるオフィスの選び方」。プログラム3は「備えておきたいアイデア防災グッズ!」。基礎からBCPを理解していただける内容でした。

プログラム1
2020年に向けた賃貸オフィス市場の動向と要望

 野口礼人

応用地質株式会社
社会システム事業部

野口礼人

プログラム1は、応用地質株式会社 社会システム事業部 野口礼人による講演です。「地震リスクと企業価値」からスタート。経済産業省の資料を用いて企業価値の考え方についての解説から始まりました。その後、熊本地震の震度分析、ライフラインの停止状況、上場企業の被災状況などの説明が進み、自然災害における影響は従業員の被災や施設・設備といった物理的被害だけでなく、それによるサービスの供給中断、結果として収益の減少といった財務・経営指標の悪化につながることを指摘しました。

後半は、BCPを正しく理解することの重要さ、防災計画との違い、業務資源の影響評価、目標復旧時間など、BCPのポイント。続いて応用地質が取り組んでいるシステムの解説、最後に「BCPは企業価値を高める(または維持する)ための経営戦略」とまとめて講演を終えました。

プログラム2
そのときに備えるオフィスの選び方

 小山弘晃

三幸エステート株式会社
営業企画室長

小山弘晃

プログラム2は、三幸エステート株式会社 営業企画室長 小山弘晃による「そのときに備えるオフィスの選び方」です。「大企業とバックアップ拠点開設」という企業におけるBCPの動向から講演が始まりました。続いて、企業の安全配慮義務の解説、首都圏直下型地震が発生した時の被害予測、熊本地震での被害状況および各社の動きについてのレポート。そして耐震性能(旧耐震基準と新耐震基準)、それぞれの耐震構造の違いとライフライン(電力、空調、水道)の優れた最新ビルの紹介など、本講演のテーマである「BCPを考えたオフィスビルの選び方」を説明。

最後は、首都直下型地震への備えとして、震災直後から初動対応、転倒防止器具での対応、中堅企業のBCP策定状況、復旧時間を想定したライフラインの確保などを解説し、「そのときに何が起こるか」を想定して想像力を働かせて行動することの重要さを言及して終了しました。

プログラム3
備えておきたいアイデア防災グッズ!

 内田弘之氏

日本物産株式会社
マーケット営業部

内田弘之氏

 角谷和夫氏

船山株式会社
減災ソリューション担当

角谷和夫氏

 多田奈美氏

船山株式会社
取締役

多田奈美氏

プログラム3は、船山株式会社 減災ソリューション担当 角谷和夫氏の講演からです。浸水被害から施設を守るための防水対策アイテム「ウォーターゲート」の紹介からスタート。商品の設置時間の短縮、特別な工事が不要であること、保管場所の狭小、持ち運びの軽量など、多くの特長を実際の検証動画を用いて解説を行いました。その後、最新の災害用蓄電池の紹介をしたのち、同社取締役 多田奈美氏に交代。多田氏は防災用食糧「アルファ米」のつくり方を実演しました。そして最後に日本物産株式会社 マーケット営業部 内田弘之氏から、来場者プレゼントの災害用ホイッスル「サイコール」の説明があり、本日のすべてのプログラムが終了しました。