先進オフィス事例

~オフィスを経営の力に~

株式会社ディライトテクノロジー 前編

2019年9月取材

※ 記事は過去の取材時のものであり、現在とは内容が異なる場合があります。

執務エリアと会議室エリアを分離してより社員が働きやすい環境を構築した

株式会社ディライトテクノロジーは「顧客が満足する技術、望んでいるシステムを提供し、クライアントと共に発展していくこと」を理念とするITコンサルティング会社である。ソフトウェア開発を主軸に、システム・サーバの構築、運用保守、エンジニア派遣業務など、幅広く業務を展開している。今回のオフィス移転では以前から思い望んでいたオフィスが構築できたという。取材にて、新オフィスのコンセプトを中心にお話を伺った。

阿部 嘉明 氏


株式会社ディライトテクノロジー
代表取締役社長

阿部 嘉明 氏

 
 

オフィスエントランス

オフィスエントランス

Contents

  1. 顧客のため・従業員のため・世の中のためになるものづくりを目指して起業した
  2. ESアンケートをもとに現状オフィスの課題点を抽出し、新オフィスへ反映させる
  3. 移転プロジェクトチームはコンセプトがぶれるのを防ぐために少数精鋭で
  4. 従業員の働きやすさを第一に考えて「シンプル」「機能性」「無駄を省く」をコンセプトに
  5. さらなる従業員の満足度向上を目指して改善を続けていく

顧客のため・従業員のため・世の中のためになるものづくりを目指して起業した

「もともと私はシステムエンジニアで、お客様のご要望をもとにシステム設計を行っていました。主にパッケージ製品や既存の製品を組み合わせてシステム提案しておりましたが、それだけではある程度のカスタマイズはできるものの、お客様のニーズに完全にマッチさせることは難しい。それならば、お客様の要望を100%組み入れることができるソフトウェア開発をしよう、フルオーダーメイドのソフトウェアを開発する会社を創ろう――こうした思いが高じて会社設立に至ったわけです」

創業以来、確かな技術と培ってきたノウハウを武器に顧客の信頼を勝ち取り、変化の激しいIT業界で着実に業績を伸ばしてきた。現在はソフトウェア開発を中心に、クラウドシステムの構築、サーバ構築、システム設計、コンサルティングから運用支援まで幅広く業務を展開している。

「主軸のソフトウェア開発では、2015年に完全自社開発のID管理システム「D-PLAMS」の販売を開始し、一定の評価を得ています。複数の上場企業様との継続的な取引を行って経営の安定化を図りながら日々変化するお客様のニーズに素早く的確にサービスを提供できるよう心掛けてきました。喜ばしいことに大手ITベンダー様から「ITビジネスパートナー」という位置づけをいただいております。しかしそれに甘んじることなく「お客様の満足のために」という起業当初からの思いは、今も変わらず念頭に置いています」

同社が「顧客満足(CS:Customer Satisfaction)」と同等に大切にしているのが「従業員満足(ES:Employee Satisfaction」だ。半年に一回のESアンケート、上司面談、社長面談、それに全社員面談は月一回行い、積極的にコミュニケーションを取るようにしている。

「私が以前からモットーとしているものに、「三方良し」という近江商人の心得があるのですが、『お客様の満足』を求めることは『従業員の満足』を求めることと同義であると考えています。そのため、ESアンケートや面談をなるべく積極的に行って、例えば作業過程に非効率な部分があればクラウドを導入するなどして効率化を図っていきたいと思います。働く環境に問題があったら、今回の移転のように設備投資を行って改善します。人材育成にも力を入れます。いずれもそれなりのコストがかかるものですが、投資した分は最終的には返ってくると思っていますので」

実際にESアンケートなどをもとに働き方改革を行ったところ、業績は伸び続ける一方で、残業はかなり減り、離職率も激減したという。会社に新しい人が入りやすくなり、良い人材が集まって企業や世の中のためになる製品をつくっていく。まさに「三方良し」を実現しているといえるだろう。

ESアンケートをもとに現状オフィスの課題点を抽出し、新オフィスへ反映させる

オフィス移転の理由は「業務も、人員も、物も増えて手狭になったから」。その影響で会議室不足になっていた。同社はこれまでも同様の理由で移転を行ってきた。

「ただ直近のESアンケートでは、『移転』を望む声はなかったんです。確かに前のオフィスに移ってきた頃よりは人も物も増えましたが、問題となるほどの狭さではないですし。いざとなればサテライトオフィスを導入して従業員の働き方を変えるのもいいかもしれないと思っていました。そんなある日、条件のいい空き物件情報を入手したのです」

場所は慣れ親しんでいる品川区・西五反田で、広さも理想的。オフィスのグレードアップもできる最適な物件だった。

「当社が初めてオフィスを構えた地が五反田です。当時はビジネスにはあまり人気のない土地でしたが、今でも継続して取引させていただいている企業様に行き来しやすく、家賃も渋谷に比べて格段に安い。そのうえ交通アクセスも良い。それからずっと五反田におりますが、今や『五反田バレー』と呼ばれるほど、ITベンチャー企業やスタートアップ企業が集積する街になっています」

そうしてオフィス移転を決断する。その後、現状オフィスの課題の洗い出しが行われた。

「ESアンケートによる事務所への要望で一番多かったのが会議室に関することでした。何しろ会議室の数が少ない。2室しかなかったのですぐに予約で埋まってしまいます。『打ち合わせしたくても会議室が空いてない』『TV会議できる場所がほしい』など、業務上、解決しなくてはならないレベルのものでした」

その次に多かったのが会議室の「壁」の問題だった。

「以前の会議室は全面壁の密室でしたので閉塞感を感じるというものでした。特にワン・オン・ワンの面談の時などはリラックスできないという声もあり、新オフィスでは遮音性を保ちつつ、圧迫感がないものが求められました」

なお、移転のための社員アンケートは特に実施しなかったという。

「これまでESアンケートでオフィスに対する要望は出ていましたから。それに全員の要望を全て聞くことはできないため、不公平感が出るのを避けたかったのです」

移転プロジェクトチームはコンセプトがぶれるのを防ぐために少数精鋭で

実際の打ち合わせに入る前に社内の移転プロジェクトチームを発足。メンバーは、阿部社長を筆頭に総務の社員、加えて現場代表の部門長の少数精鋭部隊とした。

「参加メンバーが多いと意見がバラバラになってコンセプトがぶれてしまう可能性があるからです。大枠のレイアウト設計と細かい部分の詰め作業は私とデザイナーさんが行い、総務の社員には私が見落とした部分を拾ってもらって。部門長には現場のメンバーとして働きやすさのチェックをしてもらいました」

内装デザイン会社はオフィス仲介を担当した三幸エステートからの紹介だった。

「最初のフェーズは移転コンセプトを決めていく作業になります。数名の社員が対象になってのヒアリングだったのですが、オフィスのことだけでなく、社員のこと、働き方について、会社の将来展望といった細かい部分にも時間をかけて。結果としてこちらの意を汲んだコンセプトに落とし込んでいただきました」

進行していく中で、どうしても途中で変更が発生してしまう場合もあったが臨機応変に対応して工期が遅れることはなかったという。

「会議室の天井の一部が配管のため低くなっており、デザイナーさんからそこが気になっていると指摘いただいたときのことです。当初は普通の会議用の机を採用する予定だったのですが、それだと天井がとても近く感じて圧迫感があったため、全体の設計を見直していただきました。全体のテイストを変更したため絨毯や壁の色、照明といったところも大きく変更したんです。それにもかかわらず大変素早く対応していただきました」

 

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