- インターネット上で普通にコンテンツが楽しめる場を
- 事業拡張のためにエンジニアを採用。わずか3年で2度目の移転
- デジタルコンテンツの会社だからこそあえて木製の本棚で会社を表現した
インターネット上で普通にコンテンツが楽しめる場を
デジタルコンテンツの有料プラットフォーム「cakes(ケイクス)」の配信で、今までにない新しいメディアを提案している株式会社ピースオブケイク。その社名の由来は、「『It?s a piece of cake!』という漫画の『宇宙兄弟』にも出てくる英語の慣用句からで、直訳すると『一切れのケーキ』ですが、慣用句で『楽勝だよ』という意味になります」(大河原 陽平氏)
会社設立は2011年12月。出版社で多くの書籍の編集に携わってきた代表の加藤貞顕氏と、開発責任者の2名で立ち上げた。設立目的はインターネット上で「普通に」コンテンツ販売をすること。主軸となる商品は「cakes」と「note」となる。
「『cakes』では、作家の方の小説やコラムや漫画、インタビュー記事など、編集されたコンテンツを掲載しています」(大河原氏)
「様々な出版社から書籍として出版されるものが多く、全文掲載している場合もあって、書籍のプロモーションにとってはプラスになっていると考えています」(三原氏)
「cakes」が「B to C」のサービスに対して、「note」は「C to C」をイメージしている。プロを含めた様々なクリエイターの作品を自由に発表できるような場の提供だ。
「無料でも公開できますし、値段を付けて原稿や画像、動画などを販売することも可能です。ユーザーは、好きなクリエイターをフォローすることもできます。これは2014年4月にリリースしました」(三原氏)
事業拡張のためにエンジニアを採用。わずか3年で2度目の移転
2011年12月、渋谷に立地する小規模なオフィスからスタートした。
「小さなITベンチャーがたくさん入居しているオフィスビルでした」(大河原氏)
その後、サービスが拡大するにつれ、スタッフが増えていった。6名になったところで、小規模なオフィスから移ることになる。2013年4月のことだ。
その後も採用活動は続けられる。2014年に入り、入居後まだ1年程度ではあったが、更に人が増えたこともあって移転を計画する。それが現在のオフィスビルだ。
「アルバイトを含めると20名くらいになってきて、約30坪の広さだったので、手狭になっていました」(三原氏)
「もちろん人数が増えたこともあるのですが、会議や打合せができる空間がほしいと。また、作家やクリエイターの方とのミーティングも多くなり、取材記事などの撮影をすることもあるので、整備された部屋を確保したいという理由がありました」(大河原氏)
多くの社員が渋谷周辺に住んでいることもあって、移転先にはやはり渋谷にこだわった。旧オフィスは駅から徒歩5分圏内。それに比べ、現オフィスは徒歩10分。駅からは多少遠くなるが、広さや周辺の雰囲気を優先したという。
「面積は倍以上広くなりました。ビルの決定後は、社員同士でミーティングを行い、その結果を内装会社の担当と話し合う。アイデアの交換をしながらつくりあげていきました」(大河原氏)
「やはり渋谷周辺は、インターネット業界の会社が集積しているのが魅力ですね。お互いに情報交換がしやすい場所になりますから」(三原氏)
「まず建築家の方に図面を見てもらい、こちらの考えを伝えました。それからざっくりとした提案を頂きデザインイメージをすり合わせていったのです」(大河原氏)
デジタルコンテンツの会社だからこそあえて木製の本棚で会社を表現した
それでは新オフィスの機能について説明していこう。ドアを開けると一面には本棚が配置されている。本棚の奥が執務室、右側が会議室となる。デジタルコンテンツを主力製品とする会社だからこそ、あえて社内のいたるところに「木製」を。そこには強いこだわりを持ったという。

木製の本棚