現金主義会計

費用・収益の認識を現金の収支という事実に基づいて認識する損益計算の方式。現金主義会計は収益を現金収入時と費用を現金支出時においてそれぞれ認識する方法であり、客観性の高い期間損益計算を行うことを可能にする。

しかし、棚卸資産の期末在庫や機械、建物といった固定設備が全く存在せず、かつ、信用取引(掛け売上、掛け仕入など)が全く行われていない場合でなければ企業の正確な期間損益計算を行うことができない。そのため現金主義会計は、棚卸資産の期末在庫や機械設備が存在しないか、もしくは存在していたとしても重要性が低く、かつ取引のほとんどが現金で決済される企業でなければ制度会計上その採用は認められない。