まちいろ沿線 Vol.2 「西武新宿線」特集
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西武新宿線特集

東京・新宿と埼玉・川越をつなぐ西武新宿線。通勤・通学の足として親しまれるこの路線、新宿・高田馬場など都心へのアクセスの良さが最大の魅力。加えて自然や建築、カルチャーなど見どころも数えきれません。東京の中心から小江戸まで、まるでタイムトリップ!?な西武新宿線をご紹介します!

乗り換え注意!新宿駅までは徒歩10分

西武新宿駅西武新宿駅「本当は仮の駅だった?」

コリアンタウンまで徒歩15分、歌舞伎町はすぐ真横。多国籍な雰囲気が入り交じる西武新宿駅は、新宿駅からは徒歩10分ほど離れた位置にあります。JR山手線に乗り換えるなら、一つ手前の高田馬場駅のほうがアクセス良好と言えるでしょう。実は開業当時、新宿駅(現在のルミネエスト新宿があるあたり)まで線路を延長する計画があり、西武新宿駅はあくまで「仮の駅」でした。ただ、安全な運行を実現するためのスペースが確保できなかったため、線路延長を断念したという経緯があるのです。ただ、新宿といっても広いもの。目的地によっては西武新宿駅のほうがアクセス良好なこともあるはず!

西武新宿駅「本当は仮の駅だった?」西武新宿駅「本当は仮の駅だった?」

西武新宿駅は、新宿にある私鉄でメインターミナルがJRに接続していない唯一の路線。駅ビルの西武新宿ぺぺは服飾雑貨や飲食店が多数入居し、仕事帰りのお買い物にも重宝します。

所在地:東京都新宿区歌舞伎町1−30−1

江戸時から守られ続けてきた小金井桜のふるさと

花小金井駅花小金井駅「桜の名所」

東京都立小金井公園の最寄り駅のひとつである花小金井駅。駅名は、玉川上水の土手に約7キロにわたって植樹されていたヤマザクラ"小金井桜"にちなんで名付けられました。かつては小金井桜の咲く玉川上水の最寄り駅として、春は多くの人が訪れていたそうです。ちなみに現在、花小金井駅近隣で桜といえば「日本さくら名所100選」に選定されている小金井公園が有名。日比谷公園の4.8倍、上野公園の1.4倍と、都立公園の中では最大の規模を誇るのだとか!

花小金井駅「桜の名所」花小金井駅「桜の名所」

世界最大級のプラネタリウムを持つ多摩六都科学館へのバスも、花小金井駅北口から乗車することができます。

所在地:東京都小平市花小金井南町1−10−5

映画"となりのトトロ"の舞台のモデルのひとつ所沢市

所沢駅所沢駅「トトロのふるさと」

西武鉄道の2大幹線、新宿線と池袋線が乗り入れることによって、ジャンクションの役割を果たしている所沢駅。所沢市といえば、となりのトトロの舞台とされているのをご存知でしょうか?そのご縁から、所沢駅は新宿線側が「さんぽ」、池袋線側が「となりのトトロ」の発車メロディを採用しています。ちなみに、西武新宿線上井草駅の発車メロディは2008年より「機動戦士ガンダム」の主題歌を採用していますが、こちらは上りホームが曲の冒頭、下りホームがサビ部分という凝り具合。かつて近隣に「機動戦士ガンダム"を製作したアニメ制作会社・株式会社サンライズの本社があったことから採用されました。

所沢駅「トトロのふるさと」所沢駅「トトロのふるさと」

東口駅前には「となりのトトロ」のモニュメントも!

所在地:埼玉県所沢市くすのき台1−14−5

複葉機アンリ・ファルマン号をイメージしたシンボリックな駅舎

航空公園駅航空公園駅「複葉機をイメージした駅舎」

西武鉄道の駅としては池袋線練馬高野台駅に次いで2番目に新しく、新宿線の中では一番新しい航空公園駅。名前の通り、所沢航空記念公園の最寄り駅となっています。航空公園駅の駅舎は航空機アンリ・ファルマン号をイメージした特徴的なデザインとなっていて、これは所沢市が日本航空発祥の地であることが由来なのだとか。

航空公園駅「複葉機をイメージした駅舎」航空公園駅「複葉機をイメージした駅舎」

関東駅百選に1998年選出!選定理由は「複葉機アンリ・ファルマンをイメージした駅舎で航空発祥の地のシンボルとなる駅」とのこと。

所在地:埼玉県所沢市並木2−4−1

江戸の情緒を今に残す川越

本川越駅本川越駅「小江戸にタイムトリップ」

西武新宿線の終着駅である本川越駅は、西武新宿駅から特急レッドアロー号で約1時間。江戸時代に川越城の城下町として栄えた川越は、江戸の情緒が今でも残り、多くの観光客が訪れる人気スポットになっています。中でも有名なのは、蔵造りのレトロ町並みと時の鐘!また、「日本100名城」に選ばれている川越城の本丸御殿は、1848年に建てられたものが現存。ぷらっとお散歩するだけでもタイムトリップしたかのような気持ちになれそうです。

本川越駅「小江戸にタイムトリップ」本川越駅「小江戸にタイムトリップ」

江戸時代に商業の中心として栄えた町並みが現在もたくさん残っています。

所在地:埼玉県川越市新富町1−22


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※ 掲載している記事内容は取材時(令和5年3月時点)のものです。

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