まちいろ沿線 Vol.3 「半蔵門線」特集
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半蔵門線

縦横無尽に張り巡らされた地下鉄網のうち、渋谷や東京スカイツリー、言わずと知れた官公庁街に古書店街、昨今人気の清澄白河と、ド派手なエリアを網羅している半蔵門線。お江戸の中心を通るだけに歴史的な話題も満載、そんな半蔵門線の見どころをご紹介します!

伊賀忍者の頭、服部半蔵の名がつけられた門

半蔵門駅半蔵門駅「江戸城六門のひとつ」

江戸城六門のひとつで、城の西側に位置している半蔵門。甲州街道に通じる位置にあり、服部半蔵のお屋敷がそばにあったことから半蔵門と名付けられたという説があります。半蔵門は天皇陛下・内廷皇族が使う門のため、一般人が通ることはできません。また、昔からあった門は1945年の東京大空襲の際に焼失しているため、現在あるものは、和田蔵門の高麗門を移築したものです。

半蔵門駅「江戸城六門のひとつ」半蔵門駅「江戸城六門のひとつ」

天皇陛下、内廷皇族だけが使うことができる半蔵門。一般人だけでなく、他の皇族も使うことができず、他の皇族が使うのは乾門となっている。

所在地:東京都千代田区千代田1

江戸城近くの急勾配が生んだ地名

九段下駅九段下駅「江戸時代までは階段だった九段坂」

かつて、この界隈には江戸城の役人のための御用屋敷がありました。四谷御門の台地より、神田方面に下る傾斜は勾配がきつく石垣は九層にも達したことから九段坂と言われていたそうです。そこから、九段という地名がつきましたが現在は九段南、九段北と地名が別れています。九段下駅は、九段坂の下に位置することから名付けられましたが、過去から現在にいたるまで行政地名としては使われたことがないそうです。

九段下駅「江戸時代までは階段だった九段坂」九段下駅「江戸時代までは階段だった九段坂」

九段といえば、九段下という駅名がすぐに思い浮かぶ人も多そうですが、実は九段上というバス停も存在しています。

所在地:東京都千代田区九段北1−13−19

老舗からニューウェーブまで!カレーの聖地

神保町駅神保町駅「カレーの激戦区」

神保町といえば古書店が店を連ねる街。料理専門、自然科学専門、武道専門などマニアックな品揃えの書店も多くあります。そんな神保町でもうひとつ有名なのが、カレーの激戦区であること。昔ながらの名店だけでなく新店も増え続け、現在では400店舗以上ものカレー店があると言われています。なぜここまで神保町にカレー店が集まるのかというと、明治以降に大学が多く創設されたことに理由があるのだそう。お金のない学生に安くてボリュームのあるカレーが流行り、また本屋街であるため本を片手にスプーンで簡単に食べられるということで、カレーの需要が高まったそうです。

神保町駅「カレーの激戦区」神保町駅「カレーの激戦区」

書店巡りでお腹が空いたら、カレーでキマリ!

所在地:東京都千代田区神田神保町2

サードウェーブコーヒーの火付け役!

清澄白河駅清澄白河駅「BLUE BOTTLE COFFEE 清澄白河フラッグシップカフェ」

清澄白河に日本一号店としてBLUE BOTTLE COFFEEがオープンしたのは2015年のこと。2019年に大幅リニューアルをし、清澄白河フラッグシップカフェとして生まれ変わりました。"SEED TO CUP"として豆の原産地から抽出に到るまで各工程にこだわったコーヒーが揃うだけでなく、フラッグシップカフェにしかないコーヒーと相性抜群の限定フードメニューが揃っています。

清澄白河駅「BLUE BOTTLE COFFEE 清澄白河フラッグシップカフェ」清澄白河駅「BLUE BOTTLE COFFEE 清澄白河フラッグシップカフェ」

併設されたトレーニングラボではコーヒー初心者から上級者まで、コーヒーに関する様々な内容を学ぶこともできます。

店舗情報:東京都江東区平野1−4−8
営業時間:8:00〜19:00

国内唯一!情報通信に関する資料を揃えた博物館

押上駅押上駅「郵政博物館」

押上駅と言えば東京スカイツリーが有名ですが、スカイツリーのあるソラマチタウンにある郵政博物館もユニークな観光スポットとして外せません。その名の通り郵便および通信に関する収蔵品の展示紹介を行なっている博物館です。郵便の歴史や物語を7つの世界に分けて展示しているだけでなく、映像などでも知ることができます。また、日本最大となる約33万種類の切手を展示しているほか、郵政に関する資料は国外のものも揃っています。

押上駅「郵政博物館」押上駅「郵政博物館」

ワークショップや特別・企画展なども行なっています。

所在地:東京都墨田区押上1−1−2東京スカイツリータウン・ソラマチ9F
開館時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:不定休
入館料:大人300円/小・中・高校生150円


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※ 掲載している記事内容は取材時(令和5年4月時点)のものです。

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