目黒駅から日吉駅をつなぐ東急目黒線。東横線に並走し、バイパスとしての役割も果たしています。「目黒線」という名前はついていますが、実際に目黒区内にある駅は洗足駅のみだったりします。目黒から東側は東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線と直通運転を行なっており、都心へのアクセスも抜群です。

大都会東京に残る豊かな自然の姿

目黒駅「国立科学博物館附属自然教育園」

江戸時代以前より豪族が居館を構えたとされる場所にある「国立科学博物館附属自然教育園」。1949年に天然記念物および史跡に指定されると一般公開されるようになり、その後1962年に国立科学博物館附属自然教育園となりました。園内は落葉樹と常緑樹だけでなく、池や小川といった水辺もあり、四季に渡る草花の変化を楽しみながら生き物を身近に観察することもできます。また、自然をテーマとした自然史セミナーや観察会なども行なっているので、自然に触れつつ学びを得ることもできそうです。

旧武蔵野の自然の面影が残る園内には、展示ホールもあり自然教育園の歴史や園内の調査記録、生態系の学習ができるようになっています。

所在地：東京都港区白金台5−21−5
開園時間：9月1日〜4月30日9：00〜16：30（入園は16：00まで）／5月1日〜8月31日9：00〜17：00（入園は16：00まで）
休園日：毎週月曜日（ただし祝日・休日の場合は開園し、火曜日が休園）／祝日の翌日（ただし土日の場合は開園）／年末年始（12月28日〜1月4日）
入園料：一般・大学生320円／高校生（高等専門学校生含む）以下無料／65歳以上無料／障害者の方とその介護者各1名無料

希少性の高い選び抜かれた豆を使う珈琲店

武蔵小山駅「ドトール珈琲店」

スペシャルティコーヒーに特化した、ドトールのハイクラスブランド「ドトール珈琲店」。内装はコーヒー農園主邸宅をイメージし、革張りのソファやシャンデリアなどがあるちょっぴりリッチな雰囲気。提供するコーヒーはコーヒー生産量全体の数パーセントほどしかないと言われるスペシャルティコーヒーで、１杯ずつハンドドリップしたものが提供されるのもコーヒー好きには嬉しいところです。

高級感溢れる空間で"いつもの"ドトールコーヒーショップとはちょっと違う体験ができます。

所在地：東京都品川区小山3−15−1
営業時間8：00〜21：00

宗派と名前を2度改められたことのあるお寺

西小山駅「圓融寺」

約1150年前、平安時代に創建と伝えられる天台宗のお寺「圓融寺」。草創当時は「法服寺」と名付けられましたが、鎌倉時代に日蓮宗に改宗され「法華寺」と改められました。400年ほど日蓮宗の時代が続きましたが、不受不施派の主義が幕府の忌諱にふれることとなり、法華寺は取り潰しに。1698年、再び天台宗に改宗され、1834年に現在の圓融寺と名が改められて現在に至っています。

都内最古の木造建築である「釈迦堂」や、有形文化財に指定されている「碑文谷の黒仁王」などが有名。

所在地：東京都目黒区碑文谷1−22−22

黄金色に輝く銀杏のトンネル

田園調布駅「銀杏並木」

東急目黒線と東横線が乗り入れる田園調布駅。駅西口の前には小さな池があり、その池の前に立つと放射状に伸びる街路を観ることができます。この特徴的なつくりは、大正7年に実業家であった渋沢栄一が提唱した田園都市構想によって生まれました。この街路の両端に街路樹として植えられているのが銀杏の木。紅葉の季節には黄金色のトンネルのような美しい景観を作り出す、大田区の紅葉スポットとして訪れる人々の目を楽しませています。

1990年、改良工事のために解体された駅舎ですが、2000年に駅のシンボルとして旧駅舎は復元されました。

所在地：東京都大田区田園調布2−62

富士山を信仰する神社で観る富士山

多摩川駅「多摩川浅間神社」

東京都内で唯一、浅間造（母屋造または寄棟造の社殿の上に、三間社流造の本殿が建つ二重の建築様式）の本殿を持つ「多摩川浅間神社」。社殿は浅間神社古墳の上に建てられていて、古代には前方後円墳が築かれていました。社殿までの参道には多数の溶岩が置かれ、途中には白糸の滝もあり、参道そのものが富士塚の役割を果たしています。また、境内の高台にある見晴台から眺める景色はデートスポットとしても人気！空気の澄んでいる冬場にはよく富士山も見えるそうです。

ご祭神は山緑を守る神・木花咲耶姫命。家庭円満・安産・子安の神とされ、火難消除・安産・航海・漁業・農業・機織等の守護神として崇敬されています。

所在地：東京都大田区田園調布1−55−12