東京から仙台まで、JR線のなかで最長距離(※新幹線・本線を除く)を誇る常磐線。「常磐」は茨城県の「常陸」と福島県の「磐城」を組み合わせたもので、開通当初は沿線の常磐炭田で採掘される石炭を東京へと運ぶ陸路として敷設されました。2011年の東日本大震災により一部区間が普通となりましたが、2020年に全線で運転を再開しました。今回は都内の見どころをご紹介します。
「布の街 布の道」繊維に特化した商店街
日暮里駅「日暮里繊維問屋街」
90店舗以上の生地、ボタン、縫製道具などを扱う店が集う日暮里繊維問屋街。大正初期に浅草方面から業者が日暮里近辺に移動してきたことから、繊維業者が集まるようになり大きな繊維街となりました。昭和の終わり頃までは問屋街として専門業者に卸売りをしているお店ばかりでしたが、時代の流れとともに小売りでの対応を行うようになり、現在は業者だけでなく趣味で手芸を楽しんでいる人、服飾学生といった一般の人々が多く集まる街に。あらゆる素材がリーズナブルに手に入ることも多いので、手芸に興味がある人ならば一度は訪れてみたい街です。
手芸用品だけでなく、インテリア向けの生地を探すこともできます!
所在地:東京都荒川区東日暮里4丁目付近
子供と一緒に楽しめるベーカリーカフェ&書店
三河島駅「ひぐらしガーデン」
ベーカリーカフェと書店が併設した小さな商業施設「ひぐらしガーデン」。カフェでは、小さなお子様からおじいちゃん・おばあちゃんまで、みんなが美味しく食べられるパンが揃っています。焼きたてのパンとコーヒーは、中庭を囲むテラス席やゆったりリラックスできるソファー席でもいただくことができます。また、併設する書店には、子育て世代の女性や、そのお子様のための本を中心に好奇心が満たされるようなラインナップが充実。暮らしにまつわる本や食べることに関する本も多く揃っているので、本に馴染みがない人でも興味が湧くこと間違いなし!
パンでお腹を満たしたあとは、本で好奇心を満たしてみて。
所在地:東京都荒川区西日暮里2−6−7
営業時間:
【ひぐらしベーカリー】8:00〜17:00
【パン屋の本屋】10:00〜17:00
定休日:
【ひぐらしベーカリー】毎週月曜日
【パン屋の本屋】毎週月曜日
※月曜日が祝日の場合は翌火曜日定休
神輿を左右に激しく振る「神輿振り」が有名な神社
南千住駅「素盞雄神社」
素盞雄大神と飛鳥大神をご神祭とする、荒川区内で最も広い地域の61カ町に氏子を持つ「素盞雄神社」。毎年6月に、人の往来が盛んな街道の夏に流行する疫病を、激しい神輿振りによって振り払う天王祭が行われています。3年に1度行われる御神幸祭では、御本社神輿が61カ町にわたる氏子地域を渡御しますが、重量千貫・長柄四間半(8.1メートル)の二天で担ぐ大神輿を左右に振りながら担ぐ神輿振りの姿はとにかく圧巻!
この神社がある千住は、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へ出発した地点として知られていて、松尾芭蕉が詠んだ「行く春や鳥啼き魚の目は泪」の矢立初めの句碑(松尾芭蕉の碑)も素盞雄神社の境内にあります。
所在地:東京都荒川区南千住6−60−1
コンビニやスーパーでおなじみのスイーツをお手軽に!
北千住駅「ドンレミーアウトレット北千住店」
「ドンレミーアウトレット北千住店」は、コンビニやスーパーでよく見かける様々なスイーツを製造するドンレミーの工場直営販売店です。アウトレットというだけあって、見た目が不揃いのスイーツや、ケーキ・クレープの切れ端なども、お手軽な価格で購入することができます。もちろん、味や品質はスーパーやコンビニで買うものと同じ!ギフト用の箱への詰め合わせも行なっているので、手土産にしても喜ばれそうです。
ドンレミーアウトレット店にしかない限定商品もあります!
所在地:東京都足立区千住3−40−2 ホテル ココ・グラン北千住1F
営業時間: 11:00〜19:00(年中無休・元旦を除く)
旧日光街道に残る宿場町の跡
北千住駅「江戸郊外最大の宿場町」
徳川家康によって整備された五街道のひとつである「日光街道」。千住から鉢石まで23の宿場があり、「千住宿」は1625年に指定されました。江戸〜東北間の玄関口として、幕末期には人口1万人に達する江戸郊外では最大の宿場町として栄えたのだとか。現在でも、旧日光街道を歩くと、千住ほんちょう公園に千住宿史跡・旧跡案内図、宿場町通り商店街に千住宿本陣跡というように、宿場町の跡を感じるスポットに巡り合うことができます。
旧日光街道を歩いて歴史散歩をしても良さそうです!
所在地:北千住駅駅前、旧日光街道
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※ 掲載している記事内容は取材時(令和6年1月時点)のものです。
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