東京の古称である江戸の雅名「大江戸」を冠した地下鉄大江戸線。2月にはぴょこんと飛び出した、新宿から光が丘の部分をご紹介しましたが、3月は環状部分の見どころをご紹介。都心のオアシスから歴史を感じるスポット、下町グルメまで大充実の路線です。
明治天皇と昭憲皇太后の事績を後世に伝えるために作られた外苑
国立競技場駅「明治神宮外苑」
明治神宮の外苑として大正15年に創建された「明治神宮外苑」。聖徳記念絵画館を中心に、各種スポーツ・文化施設、緑地、公園が設けられています。明治神宮野球場は、東京ヤクルトスワローズの本拠地として使われているのでシーズン中は多くの野球ファンで大にぎわい!また、青山通りから聖徳記念絵画館に至るまでの大通りには創建当時より146本のイチョウが植樹されていて、11月中頃から黄金色の並木道を楽しむことができます。
銀杏が見事に色づく季節には、普段以上に多くの人が足を運びます。
所在地:東京都新宿区霞ヶ丘町1−1
日本で最も古い公園のひとつ
赤羽橋駅「芝公園」
東京のシンボルである東京タワーを見上げる「芝公園」は、明治6年の開園。東京都内では上野恩賜公園などと並ぶ歴史ある公園です。公園が作られた当時は増上寺の境内を含む広い公園でしたが、戦後の政教分離によって境内の部分が除かれ環状の公園となりました。現在の園内にはスポーツ施設として、野球場とテニスコートがありますが、もともと芝公園は明治35年に運動器具が備えられ、東京の公園における運動施設の始まりという歴史を持っています。
園内には前方後円墳の芝丸山古墳、丸山貝塚といった史跡もあり歴史散歩も楽しめる。
所在地:東京都港区芝公園1・2・3・4丁目
東京を代表するローカルフード「もんじゃ」の専門店がひしめき合う商店街
月島駅「月島もんじゃストリート」
東京のローカルフードもんじゃ焼きといえば月島。東京下町で明治中期から発展してきたもんじゃ焼きは"文字焼き"が由来と言われています。もともとは駄菓子屋の前で手頃なおやつとして売られていたもんじゃ焼きですが、月島では、昭和30年代には4軒しかなかったもんじゃ焼き店が平成に入る頃から急増し、平成9年には月島の半径500mの商店街の中にひしめき合うように増加しました。月島もんじゃストリートには2020年にリニューアルオープンした総合案内所もあるので、お店探しに迷ったらまず無料でもらえるもんじゃマップを手に入れてみましょう。


もんじゃ焼きの専門店が軒を連ねる商店街は、都内でもここだけ。
所在地:東京都中央区月島1丁目3
江戸の町並みを体感できる資料館
清澄白河駅「深川江戸資料館」
江戸時代に関する資料を保存、展示している資料館「深川江戸資料館」。江戸時代の深川佐賀町の町並みを実物大で再現していて、1日の移り変わりが音響と照明で演出されるほか、お店や長屋に実際に上がり生活用具などに触れる体験型の展示を行っています。また、小劇場やレクホールも備えているため、文化施設としての機能も担っています。


イベントや企画展なども行っています。
写真提供:深川江戸資料館
所在地:東京都江東区白川1−3−28
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:第2・第4月曜日(ただし祝日の場合は開館)
年末年始(12月29日〜1月3日)※1月2日、1月3日は正月特別会館で展示室のみ開館
臨時休館
入館料:大人個人400円、団体300円、障害者割引200円
小・中学生個人50円、団体30円、障害者割引20円
令和に残る昭和の面影
新宿西口駅「新宿西口思い出横丁」
戦後から続く昭和レトロな名店街「新宿西口思い出横丁」。そのルーツは終戦後の焼け野原にできた露天商のマーケットなのだとか。まるで昭和にタイムスリップでもしたかのようなノスタルジックな情景が残るディープな飲屋街で、もつ焼き屋・焼き鳥屋を中心に約60店舗の飲食店が630坪ほどの土地にひしめき、夜になると2軒、3軒とはしご酒をする人々で大にぎわい!現在は訪日外国人観光客にも人気のスポットになっています。
レトロな名店街で飲むお酒は一味違うかも!?
所在地:東京都新宿区西新宿1−2
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※ 掲載している記事内容は取材時(令和6年3月時点)のものです。
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