東京都新宿区の新宿駅から神奈川県小田原市の小田原駅を結ぶ小田急小田原線、そして小田原駅から箱根湯本までを結ぶ小田急箱根鉄道線。新宿から箱根湯本までを走る特急列車・小田急ロマンスカーは旅だけでなく、朝のラッシュ時はモーニングウェイ号、夜のラッシュ時はホームウェイ号として大活躍しています。
住民の意見を反映し、生まれ変わった"シモキタ"
下北沢駅「変化する下北沢」
2013年に地下化された小田急線下北沢駅。下北沢といえば劇場や古着ショップ、ライブハウスなど独自のカルチャーで人気を博す街。再開発が計画された当時は「下北沢を"普通"の街にはしたくない」などと大規模な反対運動もあったそうです。開発を進める区・小田急と住民の間ではゆうに100回以上の対話が行われ、住民の意見を反映するかたちで生まれ変わりました。緑が広がる「下北線路街」や複合施設「(tefu) lounge 下北沢」、ほか温泉旅館や保育施設など、さらに魅力を増したシモキタの町並みが広がります。
再開発にあたって、緑も多くなった下北沢。昼も夜も、魅力がいっぱいです。
所在地:東京都世田谷区
たくさんの招き猫がお出迎え!?招き猫発祥の地
豪徳寺駅「豪徳寺」
世田谷区豪徳寺駅にある「豪徳寺」は、招き猫発祥の地として有名なお寺です。ある日この地を通りかかった鷹狩り帰りの近江彦根藩藩主井伊直孝が、寺の前にいた猫に手招きされお寺に立ち寄ったところ、突然雷鳴が轟き雨が降り始めました。雷雨を避けられたこと、そしてそのお寺で和尚さんとの会話を楽しんだこと、このふたつの幸運に感動した井伊直孝は1633年に豪徳寺を改築、そして井伊家の菩提寺としました。そのことから、白猫が大切に崇められるようになり、その姿を「福を呼ぶ招き猫」として現在の姿になったと言われています。
豪徳寺では招き猫のことを招福猫児(まねきねこ)と呼びます。
所在地:東京都世田谷区豪徳寺2−24-7
ファミリーで楽しめる大きな公園
千歳船橋〜祖師ヶ谷大蔵駅「砧公園」
世田谷区にある自然豊かな公園「砧公園」。広大な芝生広場や運動施設、子どもたちに人気の遊具など見どころいっぱい、桜の季節には多くの人が訪れます。1周約1.7kmのサイクリングコースも設けられているので、ランニングを楽しむ人にも人気。園内にはバードサンクチュアリという野鳥の保護区もあり、世田谷区で見られる野鳥の説明なども掲示されています。公園の北側にある世田谷美術館では、国内外のさまざまな企画展が行われています。
園内には売店やカフェもあり、手ぶらでランチも楽しめます。
所在地:東京都世田谷区砧公園・大蔵1丁目・岡本1丁目
歴史探訪から食べ歩きまで!都内から日帰りで楽しめる観光スポット
小田原駅「日帰りで行ける漁港の街」
新宿駅から小田原駅まで、ロマンスカーで約1時間。小田原を代表する観光スポットといえば、小田原城址公園。小田原漁港には新鮮な海鮮料理が食べられる飲食店、土産屋が多く集まっており、休日は観光客で大賑わい。ほか、かまぼこの本店が軒を構えるかまぼこ通り、四季折々の花が楽しめる小田原フラワーガーデンなど1日では回りきれないほどの見どころがあります。
小田原城の天守閣からは相模湾が一望できます。
所在地:神奈川県小田原市
奈良時代から続く歴史を持つ温泉郷の入り口
箱根湯本駅「日帰りで行ける温泉街」
箱根は757年に泰澄の弟子である「浄定坊(じょうじょうぼう)」が湯本温泉を開いたと伝えられる歴史ある温泉の地。現在では「箱根二十湯」と言われるほど数多くの温泉場があります。新宿からはロマンスカーで85分、立ち寄り湯の施設も多いため休日には日帰り温泉を楽しむ人も多いのだそう。相模湾・駿河湾で水揚げされる魚介を生かした料理が食べられるお店も多く、食欲もしっかり満たせます。
早川にかかるあじさい橋は朱色の欄干が美しく、フォトスポットとしても大人気。
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町湯本
※「まちいろ」に関するご意見ご感想、また取りあげて欲しいテーマなどを是非お寄せください。
※ 掲載している記事内容は取材時(令和6年5月時点)のものです。
まちいろPDF版を一括ダウンロード