副都心・池袋から、板橋区・埼玉県和光市・川越市などを経由して埼玉県北西部の寄居までを結ぶ東武東上線。名前の由来は「東京」の「東」と、群馬県の旧国名「上野国(上州)」の「上」。通勤・通学はもちろんのこと、根強い人気の観光スポットも多々。今月はその魅力に迫ります!
電車の窓からも見える桜並木
中板橋駅「石神井川の桜」
練馬や板橋を流れる石神井川ですが、春になると桜の名所となることをご存知でしょうか。中でも、中板橋付近から加賀付近までは1000本を超える桜が両岸に植樹されており、春の光景は圧巻。電車の窓からも見えるので、通勤・通学の際に楽しみにしている方も多いよう。期間限定でライトアップもされるとのこと、次の春には美しい桜を見に訪れてみませんか。
桜の季節が人気ですが、他の季節も気持ちのいい散策スポットです。
所在地:東京都板橋区中板橋付近 石神井川沿い
道路を挟んで3つの公園が隣接する珍しいスポット
和光市駅「都営・区営・県営、隣接する3つの公園」
和光市駅の近くには、東京都と埼玉県の境目に3つの公園が隣接する珍しいスポットがあります。ひとつは東京都が管理する大泉中央公園、もうひとつは練馬区が管理する大泉さくら運動公園、そして最後は埼玉県が管理する和光樹林公園です。大泉中央公園は野球場、陸上競技場、水の広場が、大泉さくら運動公園には多目的運動場が、そして和光樹林公園には多目的広場、芝生広場、和光市総合体育館があり、さまざまな世代がスポーツをしたり、のんびりお散歩をしたりと多目的に楽しめる公園になっています。
秋に色づくコキアが見られるのは埼玉県立和光樹林公園。
所在地:
【大泉中央公園】東京都練馬区大泉学園町9−4−3
【大泉さくら公園】東京都練馬区大泉学園町9−4−5
【和光樹林公園】埼玉県和光市広沢三番地内
縄文時代の生活に触れられる貴重な公園
みずほ台駅「縄文ふれあい広場 水子貝塚公園」
水子貝塚公園は、この場所で発見された縄文時代の貝塚・ムラを保存するために整備された公園です。縄文時代前期を代表する貝塚として国の史跡に指定されていて、公園に隣接した場所には市内の遺跡から出土した考古資料を中心に展示をしている水子貝塚資料館もあります。園内の芝生の広場は当時のムラの広さを表していて、5棟の竪穴住居と2棟の竪穴住居の骨組みが復元されています。
当時の住居生活の様子が展示されている竪穴住居もあり、気軽に歴史を学ぶことができます。
所在地:埼玉県富士見市水子2003−1
370年以上の伝統を誇るお祭り
川越市駅「川越まつり」
国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産に登録されている川越まつり。小江戸と呼ばれる蔵造りの町並みが美しい川越で毎年10月の第3日曜日とその前日に行われています。精巧な作りの人形を載せた絢爛豪華な山車が何台も街中を曳行され、辻で相対してすれ違うさまはスケールの大きさに驚くこと間違いなし。また、夜には向かい合う山車が囃子で共演し、提灯を高々と振り上げ、歓声を上げる「曳っかわせ」は毎年最高潮の盛り上がりを見せています。
最大の見どころ「曳っかわせ」は夕方18時から21時に行われます。
開催エリア:川越市駅から川越氷川神社付近までの一帯
野球好きなら一度は訪れておきたい!?「やきゅう」稲荷神社
東松山駅「箭弓稲荷神社」
奈良時代に創建された箭弓稲荷神社は、五穀豊穣・商売繁盛・芸道向上の神様として知られていますが、勝負の神様としても有名。また、「やきゅう」の読み方から、野球関係者が多く祈願に訪れることでも知られています。「やきゅう」にちなんだ、バット型の絵馬、ベース型の絵馬、球技守バッドといった野球・球技に関するお守りや絵馬、おみくじがあり野球を愛する人々に大人気!野球好きならぜひ一度は訪れておきたいスポットです。
バット型の絵馬で必勝祈願!また、境内には牡丹園があり、春頃に藤・つつじといった花と合わせて見ごろを迎えます。
所在地:埼玉県東松山市箭弓町2−5−14
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※ 掲載している記事内容は取材時(令和6年9月時点)のものです。
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