まちいろプラス Vol.2 パワースポット特集
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東京都内パワースポット特集

健康長寿に商売繁盛、良縁成就といった願掛けから、大事な商談前のちょっとした神頼みまで、私たちの身近にある神社仏閣。オフィス近くの小さなお社に、外出ついでにそっと手を合わせるのが習慣という人も多いのではないでしょうか。今回はご利益あらたかと人気のパワースポット5選をご紹介。2020年の下半期の運勢を、神頼みというのはいかがでしょうか。

1:スポット紹介

居木神社

創建は不明ながら江戸時代にはすでに近隣の崇敬を集めていたとされる居木神社。ビルが立ち並ぶ大崎駅から少し裏道に入る、奥まった場所にある境内は緑が生い茂り、まるで別世界のたたずまいです。ちょっと高台に鎮座しているのは、創建間もない頃に目黒川の水害を逃れたためとされ、かつての風景を思わせます。出世、開運、商売繁盛、縁結び、厄除けなど、幅広いご利益で知られる中でも有名なのは、型抜きされた「厄」の文字を、自分の手で押し出して、言葉通りに「厄落とし」ができる厄落とし絵馬!セルフ厄落としと言ってもいいでしょう。厄除け以外にも、八方塞がり避け、病門除け、災難除け、鬼門除けがあるので、目的に合わせて選んでみて。

居木神社居木神社

所在地:東京都品川区大崎3-8-20

阿佐ヶ谷神明宮

阿佐ヶ谷神明宮といえば、全国でも唯一の八難除け祈祷をしている厄除けの神社です。八難除とは災難厄事を総て取り除くご祈祷で、厄年ではないけれどなんとなく不調が続く......というときにオススメ。また、この神社で有名なのは、オリジナルブレスレット型のお守り「神むすび」。色あざやかなレースを編んだ繊細なデザインは、基本デザイン以外にもシーズンごと、イベントごとに限定デザインが販売され、女性に大人気!刺繍入りの美しい御朱印「大和がさね」も神明宮でしか手に入らないレア御朱印です。

阿佐ヶ谷神明宮阿佐ヶ谷神明宮

所在地:東京都杉並区阿佐谷北1-25-5

皆中稲荷神社

皆中(みなあたる)の稲荷として厚く信仰されている皆中稲荷神社。みなあたる......つまり「当たる」ことに特化した神社で、勝負運アップや合格祈願はもちろん、宝くじなどの当選を願って参拝する人も多いそうです。実は、こちらの神社、密かに若い子にも大人気!皆中稲荷神社にお参りしたら、コンサートのチケットや舞台のチケットが当たった!といった話がSNSなどで話題になったのだとか。是非、推しがいる人は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

皆中稲荷神社皆中稲荷神社

所在地:東京都新宿区百人町1-11-16

日枝神社

縁結び、安産祈願、交通安全、厄除けなどなど、色々なご利益を望めるのが日枝神社です。この神社の他と違うところは、境内にいるのが狛犬ではなく猿であるということ。「さる」という音から「勝る(まさる)」「魔が去る(まがさる)」と言われ勝運、魔除けの神として崇められています。猿は音読みにすると「えん」と読むことから縁結びにくる人も多いのだそう。また、朱色が美しい千本鳥居も見応え抜群なので、参拝の際にはぜひお立ち寄りを。都心ながら静謐な境内は、身も心も清らかになりそう。

日枝神社日枝神社

所在地:東京都千代田区永田町2-10-5

代々木八幡宮

多くの著名人が参拝することで有名な代々木八幡宮。代々木八幡宮に参拝すると仕事運が上がるというジンクスがあり、芸能人が好んで訪れる場所になったのだとか。とても広い境内は緑も多く、足を踏み入れただけで自然のエネルギーに満ち溢れているのを感じられるでしょう。特に、仕事運を絶対にあげたい人は本殿右奥にある出世稲荷大明神にもお参りすることを忘れずに!

代々木八幡宮代々木八幡宮

所在地:東京都渋谷区代々木5−1−1

2:参拝の基本の「き」

意外と自己流という人も多い参拝。願いを神様に届けるためにも、今一度「基本」をおさえておきましょう。

まず、神社に入る前に鳥居の前で一礼。鳥居をくぐったら、神様の通り道である参道の真ん中は避け、端を歩いて境内を進みます。入手水舎では、柄杓(ひしゃく)を右手に持って水を汲んだら左手を清め、次に左手で柄杓を持ち直して右手を清めます。再度柄杓を右手で持って左の手のひらに柄杓から水を注いでため、口をすすぎます。最後に左手をもう一度清め、柄杓を立てて柄の部分を水で流してから伏せて置きます。(新型コロナウイルス感染症予防として、一時的に柄杓を撤去している神社もあるようです。その場合は、神社の指示に従ってください)

お賽銭は神様へのお供えなので、投げずにそっと静かに入れましょう。一般的には「二礼二拍手一礼」をして神様に願い事を伝えますが、神社によっては独自のルールがある場合もあります。また、願い事の前には神様への感謝と、自分の名前をまずはお伝えすること。参拝を終え、境内を出る際も社殿方向に向き直ってもう一礼するとよいでしょう。

3:神様で選ぶパワースポット案内

さて、「パワースポット」という言葉、よく耳にするけれどそもそもなんだろう?と思われる人も多いのではないでしょうか。パワースポットとは、言葉の通りエネルギーが満ち溢れており、その場を訪れると元気がもらえたり癒されたりするような場所のことを指します。神社仏閣のほか、山や滝、巨大な岩などもあります。

いろいろな場所を訪れてみて「ここはなんとなく心が落ち着く」「元気が湧いてくる気がする」などと思える場所を見つけるのが一番です。良いと言われた場所を訪問してみるのもいいでしょうし、自分で探すのも楽しいもの。神社にはたいてい複数の御祭神が祀られています。例えば、仕事運なら日本武尊、金運なら宇迦之御魂神、健康運なら少彦名命、恋愛なら大国主命、結婚・子宝なら伊邪那美命......といった具合です。

4:厄年って何?厄祓いは必須なの?

不運がつきまとうイメージの「厄年」。気になってはいるものの、それが何か、どう過ごせばいいかといった具体的なことは知らないという人も多いはず。

厄年が広く知られるようになったのは、平安時代と言われています。ひとことでいえば、「災難や不運が続きやすい、節目の年齢」のこと。体調の変化や仕事上のストレス、体力の衰えなどを感じやすい年。それを事前に把握して、心身の健康に配慮するために作られた風習なのかもしれません。「厄」ならぬ「役」を授かる年として、健康に注意しながら頑張れという意味合いで受け取る人もいます。

現代では、厄年が不安な場合は神社やお寺で厄祓いをしてもらうのが一般的です。有名な神社でなくとも、近所の神社でも効果は同じ。初詣や節分に行う人が多いのですが、基本的にいつでも受付はしてもらえます。

厄祓いをしたらもう心配はないと思っている人もいますが、それは間違い。悪いものを捨てた"その後"の過ごし方も大事です。謙虚に周囲の声を受け止め、人の役に立つよう努力し、不要品や必要のないマインドセットは手放す。そうした、自分を見つめ直す年と捉えるといいでしょう。ちなみに、結婚・出産は厄年であっても避ける必要はないとされているのでご安心を。


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※ 掲載している記事内容は取材時(令和2年6月時点)のものです。

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