Vol.1 オフィス物件選びで失敗しないための3つのポイント

オフィス物件選びで失敗しないための3つのポイント

企業にとって、オフィス移転は大きな転機です。

事業拡大につき社員が快適かつ効率的に働けるように、営業効率が上がるように、採用に有利なように......さまざまな意図を持って行われるオフィス物件・事務所物件選び。

余分なコストをかけず、事業にも追い風となるように「オフィス物件選びで失敗しないポイント」について押さえておきましょう。

オフィスコラム

重要なポイントは3つ。ビジョン・現状・シミュレーション

オフィス移転で失敗するパターンでよくあるのが「人が増えて手狭になってきたから移転しよう」というケース。

移転理由のトップではあるのですが、これだけでオフィスを探してしまうと、すぐにまた足りなくなって再移転......となるケースが非常に多いのです。

押さえるべきポイントはまず3つ。第一に、なりたい姿を明確にすること。第二に、現状を把握して移転要件を洗い出す。第三にシミュレーションです。それぞれを詳しく見ていきましょう。

①3年後になりたい姿を明確にする

ビジョンやミッションと照らし合わせて、3年後、5年後といった未来に会社としてどうなっていたいかを明確にします。ロケーションや人材、設備といった目の前の問題だけでなく、事業展開や採用計画を明確にしましょう。

②現状を把握する

①で明確にした会社の未来像と現状を比較すると、移転するための要件が出てきます。そのうえで「一部移転か、全移転か」「場所を変えるか」を考え、物件を探します。

【!】移転しないほうが良い場合も......

ビジョンによっては、移転をしないほうがベストなこともあります。
下記の選択肢も視野に入れて考えると良いでしょう。

③コストとレイアウトをシミュレーションする

物件を絞り込むタイミングでは、イニシャル費用とランニング費用を出します。

イニシャル費用は内装工事にかかる費用です。ランニング費用は賃料と共益費のほか、空調料金、電気・水道・ガス料金を全部算出します。また、共有部分も含めたワンフロアを借りるグロス契約か、専有する部屋だけを借りるネット契約なのかもコストが大きく変わってくるので検討しましょう。

レイアウトシミュレーションはテストフィットともいいます。現状でイメージしている家具を図面上に入れてレイアウトします。

内見時のポイントは、下記を参考にしてください。

内見のポイント

オフィス物件・事務所物件探しでよくある失敗

経営に直結するオフィス移転ですから失敗は避けなくてはなりません。失敗を回避するためにも、近年増えている失敗事例をご紹介します。

【オフィス移転失敗あるある①】急ぎすぎて物件がない!

オフィス移転を考えてオフィス物件や事務所物件を探す場合、100坪前後の物件なら半年、1,000坪前後なら1年、2,000坪前後なら2年前からというのが、オフィス物件探しの大まかなスケジュールの目安です。

物件がまったくないということはありません。ただ、マーケットによっては希望する条件にあてはまる賃貸物件が少なく、時期を優先するなら賃料や場所を妥協しなければならないケースもあります。市況を把握するためにも、時期が未定でもまずはオフィス仲介専門の不動産会社に相談するというのも良い方法です。

【オフィス移転失敗あるある②】物件が決まる前に解約しちゃった......

インターネットでオフィス物件や事業所物件を検索し、たくさんありそうだからと先に現在のオフィスを解約してしまうのは時期尚早です。マーケットは常に動いていますから、必ず次のオフィス物件が決まってから解約しましょう。

【オフィス移転失敗あるある③】工事が間に合わない!

最近の傾向として、工事業者が人手不足で着工までに想定以上の時間がかかるというケースが増えています。工事を依頼してもかなり先まで予定が空かない、ということもありえますので、余裕を持って発注しましょう。

【オフィス移転失敗あるある④】おしゃれなオフィスにするはずが......

せっかく移転するのですから、レイアウトにもこだわりたいものです。ただ、デザイン会社の選定は慎重に行ったほうが良いでしょう。デザイン会社にも得意分野があり、オフィス専門の会社もあれば、店舗やマンションが得意な会社もあります。コスト面や業務効率の点から選びたいのは前者です。なぜならオフィス物件・事務所物件と、マンションや店舗の物件とは根本的に構造が違うからです。そこを踏まえずにデザインをすると、工事費用が余分にかかるだけでなく、原状回復費用もかさみます。コンペで提出されたデザインのみならず、施工事例も含めて慎重に見極めたいところです。

【オフィス移転失敗あるある⑤】内装費用をケチったばかりに......

内装費用はできるだけ抑えたいものです。間仕切りをパーテーションにする、といった選択をされる企業も多いのですが、ただ、入居してみると想像以上に音漏れが気になり、再工事で当初想定された内装費用よりもコストがかかってしまうケースがよく見られます。間仕切りは消防設備にも関連してきますので、移転のタイミングでしっかり検討したほうが良いでしょう。

また、前に入居していた企業の内装を居抜きで借りる場合も注意が必要です。現在の法律もクリアしているかどうかを確認し、万全の体制を整えておきましょう。

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