【2015年11月25日開催】オフィス運営実践セミナー

オフィス運営実践セミナー

2015年11月25日、株式会社ティーズブレインとの共催により「オフィス運営実践セミナー」を開催いたしました。

今回のセミナーのテーマは「賃料改定交渉と戦略的ワークプレイス構築」。賃料相場が上昇傾向にある今、賃料改定に関する正しい法律知識や考え方を学ぶための内容となりました。

全三部構成で、第一部では「賃料改定に関する基礎知識」について、第二部では「賃料改定交渉への向き合い方」を説明。第三部では「人と組織を強くするためのワークプレイス」についての提案。当初の定員を大幅に超え、120名の参加者の中、終了しました。

プログラム1
賃料改定に関する基礎知識を身につける

 長田 誠司氏

弁護士法人ポート法律事務所
弁護士

長田 誠司氏

オフィス運営実践セミナーは、弁護士 長田誠司氏によるプログラム1「賃料改定に関する基礎知識を身につける」からスタートしました。長田氏のプログラム内容は弁護士の立場での基礎知識講座です。建物の賃貸借において、一方当事者の意思表示で将来に向けて賃料の増減を請求できる権利「賃料増減額請求権」を中心に講演しました。

最初に、賃料増減額請求権の定義について分かりやすく説明。その後、借地借家法との関連性や規定、実際に賃料増減額請求を行ったときの効果などについて論じました。そして最後に、賃料増減に関する紛争処理の流れとして①任意交渉 ②調停(調停前置主義) ③訴訟の順にとなることを解説。プログラム1の講義を終えました。

プログラム2
賃料改定交渉へどのように向きあうかを考える

 小山弘晃

三幸エステート株式会社
企画室長

小山弘晃

10分間の休憩の後、三幸エステート株式会社 企画室長 小山弘晃による講演が始まりました。プログラム2の講演テーマは「賃料改定交渉へどのように向きあうかを考える」です。

冒頭では、対前年同期賃料変動率のグラフを用いて、貸し手市場、借りて市場の変換期について、空室率や新規供給面積など、不動産マーケットから見た賃料改定交渉の背景を説明しました。続いて、賃料改定交渉前に確認することとして、①自社オフィスの契約内容、②自社のポジション、③交渉へ臨むスタンスの確立、④交渉時の着地点、注意点についての説明。交渉テクニックのポイントについても触れ、最後に過去の事例に基づいたQ&Aを紹介して締めくくりました。

プログラム3
人と組織を強くするワークプレイス

 森 美香氏

株式会社ティーズブレイン
シニアコンサルタント

森 美香氏

プログラム3では、株式会社ティーズブレイン シニアコンサルタント 森 美香氏が登壇。「人と組織を強くするワークプレイス ~人が活きる働き方変革で生産性向上を!~」をテーマにお話いただきました。

最初に「自社らしい働き方」としてCWS(Corporate Work Style)を提言。ワークプレイスを経営の意思と社員をつなぐ場として活用することの重要性を唱えました。そしてその結果として「各施策の目的が明確化され、社員が一貫性を感じることが出来る」「人事・総務・IT・経理財務との相乗効果が発揮され、ハイパフォーマーの育成、生産性向上につながる」などの効果が創出されることを説き、最後に導入事例を紹介し講演を終えました。