【2018年1月25日開催】2018年 オフィス市場の展望と企業戦略

2018年 オフィス市場の展望と企業戦略

2018年1月25日(木)、三幸エステートは新春セミナー「2018年 オフィス市場の展望と企業戦略」を開催しました。会場は、東京メトロ「日本橋」駅直結の「コングレスクエア日本橋」。定員をはるかに上回る申込み数で、一般企業の総務担当者を中心に112名が参加しました。

今回のセミナーのテーマは「オフィス戦略」。第一部では、オフィス戦略を行ううえで必要なオフィスマーケットの今後の予測について。三幸エステート株式会社チーフアナリストの今関豊和が講演を行いました。第二部は、総務のあり方についての提言と経営に直結した総務が構築した数々のオフィス事例の紹介。講師は元ソニーファシリティマネジメントで代表取締役社長を務めた小山義朗氏が行いました。

プログラム1
2018年 オフィス市場の展望と企業戦略
~ オフィス市場の現状と今後の見通し

 今関 豊和

三幸エステート株式会社
チーフアナリスト

今関 豊和

始めに三幸エステートが毎年1月に発行している情報誌「オフィスレントデータ」をもとに「オフィス賃料の変遷と経済動向」。2001年以降の分析データからオフィス賃料と空室率のバランスにはサイクルがあることを説いた。次に、三幸エステートがニッセイ基礎研究所と共同で開発したオフィスレント・インデックス、過去の集計データを用いて分析した東京都心5区(大規模ビル)需給バランス・シミュレーションについての説明。景気動向を背景とした将来のマーケットについての予想を行った。

続いて、主要都市部における賃料、新規供給、空室率、マーケットの特長についてを解説し、最後に「2018年賃貸オフィスマーケットの動向と展望」として、人口減による影響、マーケットサイクルで見る賃料などを予測した。

プログラム2
管理総務から戦略総務への変革
~ SONYにおけるオフィスの歩みから考える

 小山 義朗氏

小山エフ.エム.ブランド
代表

小山 義朗氏

SONY株式会社総務センター長、ソニーファシリティマネジメント株式会社代表取締役社長を歴任し、日本のFM(ファシリティ・マネジメント)の先駆者として活躍してきた小山義朗氏による講演。簡単な自身のプロフィールを紹介後、一般的なオペレーション総務を構築する項目・実務の解説を行なった。そして管理総務から一歩踏み出し、誰にでも出来ると思われがちな総務部門の再構築、それによって経営に貢献できる「戦略総務」の重要性を説いた。

戦略総務への提言後、SONYの戦略総務によって生まれた仕組みや考え方、オフィス構築例を多くの図版や写真とともに紹介した。最後に総務がやるべきこととして「管理総務を構築し戦略総務へのステップアップをはかる。そして身近なところから具体的な取組みの戦略を立てて成果を導き出すこと」とまとめて講演を終えた。