旭情報サービス株式会社 大阪オフィス

旭情報サービス株式会社 大阪オフィス

2025年10月取材

この事例をダウンロード
バックナンバーを一括ダウンロード

※ 記事は過去の取材時のものであり、現在とは内容が異なる場合があります。

社員が集える場所を目指して
統一コンセプトのもとオフィス戦略の第一歩を踏み出した

ICT社会の発展を価値ある『サービス』と『人』で支える」をスローガンに、さまざまなサービスで情報通信技術の発展に貢献してきた旭情報サービス株式会社。同社は20259月、今後のオフィス運営を見据えた全社的なオフィスコンセプトの統一と、働き方に合わせたオフィスの最適化の第一歩として大阪オフィスの移転を実施。今回はその全容と、新オフィスコンセプト「HOME」に込めた想いをお聞きした。

旭情報サービス株式会社
水島 克典 氏

取締役 上席執行役員
管理副本部長 兼
財務経理部長 兼
情報システム室長
水島 克典 氏

岡野 健 氏

総務部長 兼
広報室長
岡野 健 氏

加藤 章吾 氏

情報システム室
チーフ
加藤 章吾 氏

白川 友矢 氏

大阪オフィスチーム
担当部長
白川 友矢 氏

辻 武志 氏

大阪オフィスチーム
教育担当
シニアチーフ
辻 武志 氏

小寺 良子 氏

大阪オフィスチーム
シニアチーフ
小寺 良子 氏

三幸エステート株式会社
向山 昂志

神田支店
向山 昂志

福井 孝至

大阪支店
福井 孝至

板羽 尚大

プロジェクトマネジメント部
板羽 尚大

Contents
  1. ITインフラの構築・運用・管理をはじめ、多種多様な情報サービスを提供
  2. 「今後の働き方」にフォーカスし、それに見合った移転先を模索
  3. オフィスコンセプト「HOME」のもと東京本社と大阪オフィスで協力してプロジェクトを推進
  4. 社員が気軽に入れる「壁のない」オフィスは常駐先での業務が多い社員への思いやり
  5. みんなで集って、自宅のように気楽に帰れる。目指すは第2、第3、第4...の「HOME」

エントランス

エントランス

ITインフラの構築・運用・管理をはじめ、多種多様な情報サービスを提供

旭情報サービス株式会社は、1962年に旭事務機株式会社として大阪で設立。創業当初は宛名印刷機の販売やダイレクトメール代行を主な業務としていたが、情報化社会の進展に伴い、1966年のデータエントリー業務開始を経て、徐々にITサービスへと事業の軸を移行。

1969年には東京へ進出し、1985年にシステム開発、翌年にシステム運用を本格化させ、1987年に現在の商号へ変更、1999年に東京に本社を移転。東京証券取引所スタンダード市場に上場する独立系IT企業として、創業以来培ってきた豊富なノウハウを活かし、ネットワークシステムの構築・運用・管理からソフトウェアの設計開発、ヘルプデスクまで、幅広い情報処理サービスを提供している。

同社は顧客の多様なニーズに対応するため、「常駐型アウトソーシング」「受託型アウトソーシング」「エンジニア派遣」の3つの事業類型を展開。自動車、金融、商社、医療など多岐にわたる業界に対し、確かな技術と多種多様なノウハウ、万全のセキュリティ体制をもって、いかなる環境下でもお客様視点に立った高品質な情報サービスを提供できることを強みとしている。

「今後の働き方」にフォーカスし、それに見合った移転先を模索

旧大阪オフィスは、大阪屈指の繁華街「難波」の中心地。多様な店舗が立ち並ぶエリアにある大規模複合ビル内のオフィスフロア、約160坪を約40名で使用していた。極端に広いわけではなかったが、今後の働き方を考えた時に、面積も含めた見直しが必要だと考えていたという。

「コロナ禍が明けてからは、全員出社が会社の方針でした。しかし、社員は介護や子育てをはじめ、それぞれの事情を抱えながら働いています。在宅勤務のように働き方を選べる環境を整えることは、『今後の働き方』を考える上で絶対に必要な要素でした」(水島氏)

「当社は取引先への常駐が多い業態です。そこに多様な働き方が導入されるなら、現状より小さい面積でもより良いオフィスが構築できるのではないか。これがオフィス移転を考え始めたきっかけでした」(白川氏)

三幸エステート 神田支店の向山昂志に全国的な相談をしていく中で、具体的に話が進んだのが大阪オフィスだった。202411月に、大阪オフィスのメンバー(以下、大阪メンバー)で移転先の検討を開始。現地での物件紹介は三幸エステート 大阪支店の福井孝至が担当した。

「当時はより最先端のオフィスビルをご覧になりたいとのことで、共用部が充実している新築・築浅の物件を中心にご案内しました」(福井)

そんな中、移転計画の主導が本社メンバーに移ったのは2025年の1月だった。従来、各拠点の移転計画は物件探しから内装計画までを各支社で完結させてきたが、202410月に組織再編を行って支社制を廃止。事業部制へ体制変更したこともあって、その方針が大きく変わったためだ。

「『今後の働き方』を考えることに加え、今後は会社としてコンセプトを統一し、拠点間の関わりも増やしていこうと。そのため、今後の移転やオフィス構築は全て本社主導で進めることになったのです」(水島氏)

「方針の転換に加え、今後の働き方についての展望も伺いました。一般的な固定席オフィスの目安面積と比較しながら、それではこの面積帯はいかがでしょうか、という形でご提案しました」(向山)

「難波は賑やかで良い街ですが、もう少し梅田寄りの、落ち着いたエリアに移りたいとお伝えしていました」(水島氏)

ヒアリング後、20棟ほどの候補物件から、より条件に合う8棟をまずは本社メンバーで内覧。そこから4棟に絞り込み、一部の大阪メンバーを含めて再度内覧を実施したところ、満場一致でとある1棟のオフィスビルに決定したという。

「大阪の主要路線である大阪メトロ御堂筋線へのアクセスが良く、外観も洗練されていて申し分ないビルでした」(小寺氏)

1フロアを当社だけで使用できるのも魅力でした。お取引先に常駐していた社員がこのオフィスに戻った時、『自分の会社に帰ってきた』という実感をより強めてくれると思ったのです」(水島氏)

オフィスコンセプト「HOME」のもと
東京本社と大阪オフィスで協力してプロジェクトを推進

その後、オフィス構築のフェーズに移る。三幸エステートからはプロジェクトマネジメント部の板羽尚大が参加し、東京本社と大阪オフィスをリモートでつないで定例会を実施した。全体の計画とデザインは本社メンバー、具体的な設備要件の洗い出しは大阪メンバーが主体となり、プロジェクトが進められていく。

「旧オフィスは打ち合わせスペースが不足していたため、快適に業務を行えるよう、そうしたスペースは増やしたいと伝えました」(白川氏)

「収納量調査は、私が全ての部署にヒアリングをして進めました。まずは書類保管のルールを決定。高さのある什器はあまり置かないようにという本社チームの要望もあり、必要最低限のキャビネット数を算出しました」(小寺氏)

 並行して内装設計会社の選定も進め、デザイン家具に強い1社を選定した。

「以前、同社が登壇したオフィスイノベーションのセミナーを拝聴し、家具デザインはもちろんのこと、オフィス設計についても具体的なビジョンをお持ちだと感じていた会社です」(水島氏)

「ショールームも拝見しました。普段、他社のオフィスを見る機会がないので、非常に参考になる体験でした」(岡野氏)

オフィスコンセプトは「HOME」に決定。以下の4つの構成要素の頭文字を取っている。

HOME
Harmonious Design 調和のとれたデザイン
Open Collaboration オープンな協働
Mindful Working 心地よく集中できる働き方
Engaging Environment 関与したくなる空間

「『誰もが集まれる場所』にするために必要なものは何かを念頭に置いて考えました。今後、他拠点のオフィスづくりでもベースとなるオフィスコンセプトです」(水島氏)

今回の移転プロジェクトはかなりタイトなスケジュールだったため、緻密なスケジューリングが必要だった。

「オフィス構築における最初の目標は間仕切りの位置を決めることですが、そのためには席の配置や部屋の使い方を定める必要があります。お客様と設計会社、それぞれのタスクを整理し、可能な部分を同時並行で進めることで、工期の短縮を図りました」(板羽)

「板羽さんの精確なスケジュール管理がなければ、移転を完遂することはできなかったと思います」(水島氏)

社員が気軽に入れる「壁のない」オフィスは
常駐先での業務が多い社員への思いやり

それでは、大阪オフィスを紹介していこう。エントランスに入ってまず驚かされるのが、執務エリアとの仕切りの壁がないことだ。仕切りは腰高のカウンターのみで、オフィス内のみならず窓の外の景色まで目にすることができる。

「社員が常駐先から帰ってきた時に、気軽に入れるオフィスにしたかったのです。これまでは、たとえ社員であっても、来訪者と同じように受付の電話で呼び出す必要がありました。同じ仲間なのに、寂しいですよね。新オフィスでは、カウンターと同程度の高さのフラッパーゲートを設置してセキュリティを確保しながら、社員証で容易に入室できるようにしました」(水島氏)

エントランスの右手には、8名が着席できるガラス張りの来客用会議室がある。執務エリアからも直接入室できるレイアウトだ。

来客用会議室

来客用会議室

打ち合わせスペース

打ち合わせスペース

「ガラスの壁は設計会社からの提案です。旧オフィスは壁で閉じられた会議室しかありませんでした。それがガラス壁になって光が差し込むだけで、ここまで印象が変わることは非常に驚きでした」(辻氏)

執務エリアは右側が固定席とモニター席、左側がコワーキングスペースとなっている。右側の固定席の奥には、1人用と4人用のWebブース2室ずつ設けられている。また、窓側のカウンター席には、デザイン性の高いダウンライトを採用した。

固定席とモニター席

固定席とモニター席

コワーキングスペース

コワーキングスペース

Webブース

Webブース

カウンター席

カウンター席

Webブースは今回初めて設置しましたが、利用率が高く、皆気に入っているようです。打ち合わせスペース不足という課題も解消されました」(白川氏)

「カウンター席のダウンライトはとても気に入っています。こうしたおしゃれな設備があるだけで、気分も上がりますね」(小寺氏)

コワーキングスペースには16名が着席できるテーブル席のほか、ソファ席や丸テーブル席も設置されており、通常業務や簡単な打ち合わせ、ランチなど幅広い内容に対応できる。このスペースと受付の間には、壁こそないもののグレーのルーバーが設けられており、開放的な空間を維持しながらもゆるやかな目隠しとしての役目を果たしている。

グレーのルーバー

グレーのルーバー

「『壁は設けたくないが、何らかの目隠しは欲しい』という要望に応えてくださいました。パーツの幅や見え方を複数パターンご提案いただき、親身になって最適解を導いていただきました」(白川氏)

また、旧オフィスの会議室不足の反省から、その先のエリアにも社内会議室2室とプロジェクトルームを設けている。

みんなで集って、自宅のように気楽に帰れる
目指すは第2、第3、第4...の「HOME」

移転して約1ヵ月が経過。社内のコミュニケーションに大きな変化が出始めている。また、こだわりの新オフィスは、リクルーティングにもいい影響を及ぼしそうだ。

「移転直後は同じ部署で固まって座っていましたが、だんだんと異なる部署との交流が増えてきているようです」(辻氏)

「内定式の際に、2026年新卒採用の学生の皆さんをこのオフィスへご案内しました。皆さん目がキラキラしていて、きっと今後の採用にも良い影響を与えてくれるだろうと確信しています」(白川氏)

最後に、同社にとってのオフィスのあり方について伺った。

「社員が働きやすいオフィス環境を整えることが部署や拠点間の垣根をなくし、みんなで協力しながら新たな取り組みにチャレンジできるのではないでしょうか」(岡野氏)

「お客様先で働く社員が多いため、自分の所属するオフィスがあること、ここに来ればサポートしてくれる仲間がいること。その重要性がよく分かります。オフィスの存在が安心感につながる、これはとても大きな意味があることだと感じています」(加藤氏)

「私も数年前まではエンジニアとして取引先に常駐していましたので、オフィスがあることの嬉しさはよく理解できます。だからこそ、いつでも社員を迎え入れて、率直なコミュニケーションを楽しめるオフィスという場を維持していきたいという気持ちは強くあります」(白川氏)

「普段は異なる場所で働く社員が、気楽に集ってつながれるオフィス。その場を提供することは、企業として非常に重要だと考えています。自宅が第1HOMEだとしたら、オフィスは第2HOME。今後、他拠点の展開で第3、第4HOMEが生まれ、さまざまな拠点の仲間たちが気軽に交流を図れる。そんな未来を目指して、今後のオフィス戦略を進めていきます」(水島氏)

旭情報サービス株式会社

社是「誠」のもと、長きにわたり多様なサービスを提供し続けてきた旭情報サービス株式会社。2012年の創立50周年の節目には、AISビジョン体系として新たに「企業理念」「経営指針」「行動指針」を策定。目まぐるしい情報社会の進展に合わせて柔軟に対応し、変革を推し進めながら、サービスを絶えず進化させていく。


この事例をダウンロード
バックナンバーを一括ダウンロード