先進オフィス事例

~オフィスを経営の力に~

株式会社BitStar

2020年1月取材

※ 記事は過去の取材時のものであり、現在とは内容が異なる場合があります。

お客様と向き合うために事業戦略に立ち返り自社のブランドや価値観を更新。
コンセプトは「Down To Earth」

「インフルエンサーが活躍できるインフラを創る」というビジョンのもと、広告、プロダクション、メディア制作 × テクノロジーでインフルエンサーマーケティングのトータルソリューションを提供する株式会社BitStar。インフルエンサーを中心とする事業展開が順調に進み、それに伴う採用計画もスムーズに行われている。2020年1月、旧オフィスビルの建て替え計画も重なり、本社移転を実施。機能面、デザイン面をアップデートさせ、効率的な働きやすいオフィスの構築を実現した。今回の取材では、旧オフィスの課題から新オフィスのコンセプトまで、幅広くお話を伺った。

原田 直 氏

株式会社BitStar
コーポレートユニット
事業開発マネージャー

原田 直 氏

本田 莉子 氏

株式会社BitStar
コーポレートユニット
広報

本田 莉子 氏

 
 

エントランス通路

エントランス通路

Contents

  1. インフルエンサーを支援する事業を多面的に展開
  2. ビルの建て替えに合わせた移転計画で、まずは旧オフィスの課題解決から
  3. お客様に向き合い事業戦略に立ち返る。ファミリー感をキーワードにオフィス構築
  4. オフィス戦略は始まったばかり。自社のブランド・価値観を表現

インフルエンサーを支援する事業を多面的に展開

「新たな産業・文化を創り人々に幸せや感動を提供する」をミッションに掲げ、インフルエンサーマーケティングのトータルソリューションを展開する株式会社BitStar。

「設立当社からSNSで情報を配信しているインフルエンサーを支援してきました。YouTube を始めとし、さまざまなSNSで活躍するインフルエンサーをサポートしております。インフルエンサーは“タレント” “クリエイター” “メディア”という3つの側面を兼ね備えた存在であり、スマホネイティブ世代が増える中で新しいスターになっています」(原田氏)

現在、同社には多くのインフルエンサーが所属している。

「人気のインフルエンサーが配信するYouTubeチャンネルは動画1本で数十万~数百万回以上の再生数を誇り、その数は従来のマスメディアを超える影響力を持つものも出てきています。YouTube市場が拡大する中でプロダクションとしての事業も順調に育ってきたところです」(原田氏)

同社では美容系、ゲーム系、大食い系など、さまざまなジャンルのクリエイターが活躍している。また、芸能人のYouTube進出に伴い、同社でもサポートしているという。

「最近は所属インフルエンサーが毎週テレビに出演していたりするので、インフルエンサーの活躍の場が広がっていることを実感しています」(本田氏)

そして2019年6月、VTuber市場の立ち上がりを受けて「BitStar Akihabara Lab」を開設した。

「これは『VTuber』の研究開発を行うスタジオで、モーションキャプチャースタジオを併設しており、国内最大級となるVTuberスタジオになります」(原田氏)

インフルエンサーを中心に多面的に事業を展開しており、各事業間での最大限のシナジーを創出させるのが同社の当面の目標となる。しかしそれだけに固執しているわけではない。世界中の人々に幸せや感動を与えるためには別事業が加わる可能性も大いにあると語る。

ビルの建て替えに合わせた移転計画で、まずは旧オフィスの課題解決から

今回の移転プロジェクトのリーダーを務めた原田氏は創業間もないころに入社し、社内の色々な事業・業務に携わってきた。いわば同社の課題を総合的に判断できる貴重な立場にあるといえる。

「当社の規模感で専門部署をつくるわけにもいきませんので、オフィス移転のプロジェクトは私が担当することになりました。合意形成をスムーズに行うために、社内をよく理解しているものが担当するのがいいだろうと。それで任命されたのだと思います」(原田氏)

今回の本社移転は旧オフィスビルの建て替え計画が大きな理由となっている。ただしベンチャー企業特有の採用による会社組織の急拡大も想定していたため、オフィス移転は常に念頭にあったという。そのため、単なる場所の移動ではなく、移転をいい機会と捉えて旧オフィスの課題を解決しようと余裕を持った対応ができた。

「旧オフィスでは何よりもスペースの使い分けに課題がありました。社内外での活発な交流・議論のスペースとなっていたラウンジが手前に、その奥に来訪者用の応接室が配置されていたのです。社員とお客様の動線を分けたいという課題がありました」(本田氏)

移転先を探すにあたり、渋谷という立地は大前提の条件だった。それは創業時からずっとこだわり続けてきた部分だ。

「何よりも渋谷の魅力は若者たちの情報発信の街であることです。インフルエンサーにとって渋谷は活動拠点の一つでもあります。当社にとってインフルエンサーの皆様を支援するには最適な場所になります。同時にベンチャー・IT業界を中心としたパートナー企業とのアクセス性も良く、相互に行き来が容易な立地でもあります。もちろんベンチャー企業にとってランニングコストの急激な増加は回避しなければなりません。そうなると入居できるビルも限られてしまうものですが、タイミング良く隣接していたオフィスビルに面積、入居時期、賃料といった条件が合致した移転先を見つけることができたのです。ほぼ即決に近い形で賃貸借契約の締結を進めました」(原田氏)

新オフィスは部屋型が整形になったため、デッドスペースが無くなり効率的なレイアウトが組めたと語る。

「課題であった社員とお客様の動線を分けることができたのでラウンジ自体の活用も増えています。間違いなく社内コミュニケーションも向上していますね」(本田氏)

お客様に向き合い事業戦略に立ち返る。ファミリー感をキーワードにオフィス構築

「新オフィスは『BitStar』の新たなブランドの場にしなければならないと考えました。デザインを決めるにあたってコーポレートユニットの部署を中心にデザイナーや、総務部門を中心に6名ほどのチームをつくりました。コンセプトづくりに一番時間をかけましたね。事前に全社アンケートも行いました。必要だと思う機能や要望など、自由に意見を受け付けました。最終的には細かい要望を満たすことに尽力するのではなく、会社の事業戦略上の重要度を優先的に考えました。結果としてオフィスコンセプトを明確にした一体感のあるオフィスが構築できたと思っています」(原田氏)

オフィスコンセプトは「Down To Earth」。それに会社としての事業を設計する上で「インフルエンサーの皆様が喜ぶサービスを多面的に増やしていく」ことを重要視している。そのような観点から「ファミリー感」を出発点にしてオフィスデザインを組み上げてきた。

「インフルエンサーの皆様と結びつきを強くして最良の関係を築くこと。その中でオフィスはどうあるべきかを考えました。そうして『自然体』『落ち着き』『現実的』『合理的』といったキーワードが見えてきたのです」(原田氏)

会社としての考えをデザイナーがまとめて内装デザイン会社と打ち合わせを重ねる。そして打ち合わせの中で「お客様を意識したデザイン」が形になっていく。

それでは同社のエントランスから新オフィスを順番に紹介していこう。

エントランス

エントランス

エントランスの中央にはシンボルツリーを配しました。壁の棚にはクリエイターさんの紹介パネル。受付で待っている時間を有効に使ってもらいたいと考えたのです。また、インスタントカメラ『チェキ』やサインペンも用意していますのでクリエイターの方々にも楽しめる空間になったと思います」(原田氏)

エントランスを抜けると長い廊下の両側に、制作スタジオミーティングルームが配置されている。旧オフィスでの利用率を分析してミーティングルームは最適な数を設定。大・中の部屋を設定した。バランス良く使用されているという。

「ここのデザインの特長はダイニングをイメージさせたことですね。自然体で向き合える空間を考えて設計してもらいました」(本田氏)

クリエイターさんの紹介パネル

クリエイターさんの紹介パネル

動画制作スタジオ

動画制作スタジオ

ダイニングをイメージさせたミーティングルーム

ダイニングをイメージさせたミーティングルーム

制作スタジオは動画制作の業務が増えてきたため、事業を拡大するために増設した。

「会社としても今後はクリエイティブやコンテンツづくりに力を入れていきたいのでスタジオを充実させる必要があったのです。そしてオフィスに訪れるお客様やクリエイターの方々と地に足をつけて真摯に向き合い、最良の人間関係が築けるような空間づくりを目指しました」(原田氏)

会議室は、社内だけではなく社外の打ち合わせにも使用されている。「Down To Earth」というコンセプトを起点に、「簡素」でも「派手」でもない「落ち着く」を重要視したと語る。照明や家具什器なども部屋ごとの用途に合わせて一つひとつを確認しながら揃えていった。

「エントランスや廊下には『BitStar』のロゴマークを見栄え良く配置しました。インフルエンサーの皆様がSNSで情報配信をする際に少しでも引き立つようにと意識したのです」(原田氏)

そしてエントランスの扉の向こう側には多目的のラウンジが広がる。

「ラウンジは旧オフィスにも設けていましたが、『業務』『打合せ』『カフェテリア』『休憩』など、さまざまな利用シーンを想定して、より使いやすい空間としてつくりました」(原田氏)

多目的のラウンジ

多目的のラウンジ

基本は社員のためのスペースとなるが、インフルエンサーのファンイベントの企画などにも活用していく予定だ。

「実現したいことに対して価値観や行動をオフィスにも落とし込んでいくことが必要だと思っています。その考えはオフィスだけでなく、名刺などのコミュニケーションツールも含まれます。そういう意味では、自社のミッション・ビジョン・バリューや事業戦略から、ブランディングを提案し形にする優秀なデザインチームが社内に在籍していることは幸運なことだと感じています。デザインに関しては実にスムーズな流れの中で検討が進みました」(原田氏)

そしてセキュリティに守られた内側に執務エリアを配置した。

「執務エリアは全て固定席となっています。現状ではオープンに打ち合わせをするスペースは設けていません。隣接したラウンジを使ってもらう。そうすることでより社員同士の接点が生まれると考えたのです。現在考えているのはホワイトボードの導入。少しでもオフィスの使い勝手をアップデートさせられればと思っています」(原田氏)

オフィス戦略は始まったばかり。自社のブランド・価値観を表現

「新オフィスでは配色を落としたり、ライトの光量・光色を調整することで、気分が和らぐ、集中できる空間に変わっています。その他、ラウンジが使いやすくなった、他人の視線を気にせずにオープンなディスカッションができるなどの好意的な声が多いですね」(本田氏)

社内だけではなく、オフィスに訪れた外部の方からの評価も高かったという。

「移転後すぐにラウンジでオフィスのオープンパーティを行いました。そのとき参加された皆様から居心地の良さをお褒めいただきました。自画自賛するようですが、新オフィスの完成度には非常に満足しています」(原田氏)

ただし同社のオフィス戦略はこれで終わったわけではない。より幸せや感動を提供するためにも、もっと多方面からの意見に耳を傾けていきたいと語る。

「まずは当社事業の重要な構成要素である『動画』という点など、オフィスを通して自社のブランドをさらに強く打ち出していけるか。身近なところから始めていく予定です」(原田氏)

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