- スローガンは「Link with Fun」。「楽しさで、人と世界をつなぐ」ことが目的
- 採用をきっかけに移転を検討。移転によって山積みだったオフィスの課題を解決する
- 工期の時間を考え、まず執務室を完成させ入居しながら会議室の工事を進めた
- オフィスコンセプトは「Share Canvas」。アイデアが生まれる最高の環境を用意した
- 社員にとって働きやすい環境をつくることが最も大事なこと
スローガンは「Link with Fun」。「楽しさで、人と世界をつなぐ」ことが目的
2009年2月、「Link with Fun」。「楽しさで、人と世界をつなぐ」ことをスローガンに会社を設立。以降、ソーシャルゲームの企画・開発・運営を手がけてきた。数多くのサービスの中からあえてゲーム事業を選んだのは、ビジネスとして可能性を持ったフィールドだと感じたからだという。『人とのつながり』を意識し、2012年から現在の社名である『enish(エニッシュ)』に変更した。社名の由来は意外にも日本的な言葉が元になっている。
「ソーシャルでのサービス提供ということもあり、常に人と人との縁、人と社会との縁が重要となります。さらに今後のグローバル展開も見据えたい。そこで外国の方が呼びやすいように、『縁(えにし)』を元にした造語を社名としました」(高木和成氏)
その後、たくさんのスマホアプリを企画・開発。採用計画も活発に行われ現在に至る。
同社の沿革をサイトから抜粋してみる。
2009年2月 会社設立
2010年7月 社員数が10名に
2011年4月 本社移転(渋谷区広尾)
2011年7月 社員数が50名に
2012年9月 社名を(株)Synphonieから(株)enishに変更
2012年12月 東京証券取引所マザーズに上場
2013年1月 社員数が100名に
2013年3月 サテライトオフィス開設
2013年11月 韓国(ソウル)に海外拠点設立
2013年12月 市場第一部へ株式市場変更
2013年12月 本社移転(港区六本木)
2014年4月 中国(上海)に拠点設立
採用をきっかけに移転を検討。移転によって山積みだったオフィスの課題を解決する
移転前は、恵比寿に立地するオフィスビルに入居していた。同ビル内の2フロアと道路を挟んだビルの1フロア。2拠点3フロア合計約330坪を社員150名が使用していた。ちょうどオフィスの手狭さを訴える社員が増えてきた時期だったという。
「急激な増員計画による手狭感が一番の課題となっていました。当社の場合、開発スタッフが全体の9割を占めています。在席率や在館率が比較的高いため、採用と同時に空いているスペースに机を配置しなくてはなりません。いつの間にか休憩室や会議室がほとんど無い状態になっていました」(高木氏)
「席と席が近すぎて作業に集中できないという苦情もありましたね」(蝦名航星氏)
それに加えてオフィスが分散されていることによる多くのデメリットも有していた。
「全体会議を行うときも集合に時間がかかりますし、何しろコミュニケーションが図りにくいというのは業務上大きなマイナスでした」(蝦名氏)
移転前に社内でまとめられていた課題は以下の通りだ。
課題Ⅰ
- 急成長に合わせて都度対応したため、オフィスデザイン等に統一感がない
- 雑然としている
- リフレッシュスペースが少ない
課題Ⅱ
- 執務エリアと会議スペースが近すぎて、執務・会議に集中できない
- 会議スペースが足りない
課題Ⅲ
- コミュニケーションが不十分
- 情報共有が不十分
- コンテンツごとのチームでまとまりがち
工期の時間を考え、まず執務室を完成させ入居しながら会議室の工事を進めた
実際にオフィスを探し始めたのは、2013年9月のことだった。
「恵比寿という街は好きでしたので、エリアを変えることに抵抗はなかったかというと嘘になります。しかし今回の移転の目的は、手狭感の解消とコミュニケーションの向上です。したがって大きなワンフロア面積を全社員で入居できるビルに絞って探しました」(高木氏)
「実際に数棟のビルを見学。今後の採用活動を考えて少し広めの面積が確保できること、恵比寿に近かったことで通勤に大きな影響がなかったこと、当社のようなIT企業が多数テナントとして入居していること等の理由で、現在のビルに決めました」(蝦名氏)
10月に賃貸借契約を締結し、その2ヵ月後に引越しを完了させた。
「とりあえず机とパソコンを並べてしまおうと。11月から工事を始め12月中旬に執務室部分が完成。会議室などに関しては入居後に。土日中心に工事を行い全てが完成したのは2014年4月のことでした」(高木氏)
わずかな日数で完成できたのは管理部を中心とした移転プロジェクトチームの段取りの良さに尽きる。
「当社の代表は昔このビルに入っていた企業にいたこともあり、ある程度のデザインイメージがあったということもありますね」(蝦名氏)